西加奈子：乳がん発覚から治療を終えるまでの約8カ月間を描く　初のノンフィクションが発売前に10万部突破

　直木賞作家の西加奈子さんの初のノンフィクション「くもをさがす」（河出書房）が4月19日に発売される。同書は発売前から話題となり、書店への予約注文が急増したことで重版が決定。早くも累計10万部を突破した。

　西さんは、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された。同書では、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8カ月間を克明に描いた。また西さんが治療中に読み、聴き、思い返すことで心の支えとなった多数の作品を引用し、紹介する。46変形判、256ページ。1540円。