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葦原海:車椅子のモデルが初の著書を発売 「『理想通りじゃないから自分が嫌い』で終わるのはもったいない」

 SNS総フォロワー数が約70万人、パリやミラノコレクションのランウエーを車椅子で歩いたモデル・葦原海(あしはら・みゅう)さんが5月25日、初の著書「私はないものを数えない。」(サンマーク出版)を発売した。

 葦原さんは、高校在学中の16歳で事故に遭い、両足を切断。専門学校在学中、NHK番組内のファッションショーへの出演をきっかけに「エンタメの力で健常者と障がい者の壁を壊す!」と決意し、モデル活動を開始した。

 YouTubeで発信を始め、車椅子ユーザーの入浴やトイレのリアル、旅行、一人暮らしなど、NGなしであらゆる質問に答えて話題になった。2021年に東京パラリンピック閉会式にパフォーマーとして出演。2022年にはミラノコレクション、2023年にはパリコレクションのランウエーを車椅子で歩いたほか、歌手MISIAさんのアリーナツアーにバックダンサーとして出演した。

 同書で葦原さんは「起きた出来事は、変えられない。でも、それをどう受け止めるかは、自分で決められる」ことや、「『理想通りじゃないから自分が嫌い』で終わるのはもったいない。理想に近づく努力をしつつ、『まあいいやん』とマイペースで明るくいく」とつづっている。四六判、237ページ。1650円。

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