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長澤まさみ:「悩みながら演じた」 主演ドラマ「エルピス」がギャラクシー賞大賞

 俳優の長澤まさみさんが5月31日、東京都内で開催された「第60回ギャラクシー賞」(主催:放送批評懇談会)の贈賞式に出席した。2022年10月期に放送された主演連続ドラマ「エルピス -希望、あるいは災い-」(カンテレ・フジテレビ)が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する同賞で、テレビ部門大賞に選出。えん罪事件に立ち向かうアナウンサー浅川恵那を演じた長澤さんは「主人公らしからぬというか。自分の気持ちにある意味で素直だけど、見ている人から『しっかりしろ』と思われる不安定な女性」と役柄の印象を話し、「そういった気持ちに共感する部分も多く、一緒に悩みながら演じていった」と振り返った。

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 司会者から滑舌やニュースキャスターとしてのたたずまいなどをたたえられると、「先生にスパルタ特訓をしてもらいました」と明かし、「“原稿読み”がうまくいかないと作品が成立しないぐらい大切な要素だった。そこを何とか乗り切りたいと言いながら撮影しました」と役作りの一端を語った。

 長澤さんは2022年に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で担当したナレーションも評価され、個人賞も受賞した。

 「大変栄誉ある賞をいただき光栄。昨年は毎日が撮影の日々で、どっぷりと作品作りに浸った1年になりました。作品作りは大変なこともありますが、一つ一つの仕事をやり抜くことができたのは、支えてくださった監督、スタッフの皆さんのおかげだと再実感する1年にもなりました。すてきな賞をいただき、とてもうれしいです」と笑顔を見せた。

 「ギャラクシー賞」は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を表彰するために1963年に創設。今回は、志賀信夫賞に岡崎栄さん、フロンティア賞に「FIFA ワールドカップ カタール 2022」生中継が選ばれた。

 贈賞式には、「放送批評懇談会60周年記念賞」を受賞したタモリさん、ラジオ部門の「DJパーソナリティ賞」に選ばれたTBSの安住紳一郎アナウンサー、「マイベストTV賞グランプリ」に選出された連続ドラマ「美しい彼」(シーズン2)でダブル主演を務めた萩原利久さんとダンス・ボーカルグループ「FANTASTICS from EXILE TRIBE」の八木勇征さんも出席。長澤さんへのサプライズゲストとして大根仁監督も駆けつけた。

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