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俳優の上野樹里さんが、12月1日から公開される映画「隣人X 疑惑の彼女」(熊澤尚人監督)で主演を務めることがこのほど、明らかになった。7年ぶりの映画主演となる。「時代の流れに飲まれず自分らしく生きることや、自分らしさを理解してくれる人と出会えることの大切さを伝えられる作品だと思い、出演を決めました」と話し、自身が演じる役どころを「アナログな中年女性」と表現している。
同作は「第14回小説現代長編新人賞」を受賞したパリュスあや子さんの「隣人X」が原作。惑星難民「X」は人間の姿をそっくりコピーして日常に紛れ込んでいる。そのXに不安や恐怖を抱く人々が、隣にいるかもしれないXを見つけ出そうと躍起になる。
上野さんはX疑惑のある柏木良子を、林遣都さんが良子を追う記者、笹憲太郎を演じる。上野さんと林さんは今回が初共演。
良子について上野さんは「国立大学を出ていて、少し英語も話せて。でも会社を辞めて、なぜか宝くじとコンビニのバイトを掛け持つ暮らしぶり。休みの日には節約のためにお弁当の作り置きを用意したり、図書館で借りた本を読むというアナログな中年女性です。地味でさえない生活ではありますが、至って満ち足りているような……」と説明。
上野さんは「情報社会の中で、人を見る時に自分が何らかの『フィルター』という名の事前の情報を良かれと思って入れて見ていると思うんです。対象となるものの印象って、簡単に変わってしまうと思うんです。フェイクニュースも多い中、皆さんにもその当たり前の怖さ、むなしさを感じてほしいと思います」とコメント。
その上で、「ちょっとハラハラドキドキしたい、Xって何? 誰がXなの? と刺激を求める方にも、しっとりとしたラブストーリーを観たい方にも、楽しんでいただけると思います。今届けるべきメッセージが詰まっている映画です」とアピールした。