山下智久：日本人初の「名誉マスター・ソムリエ」に　「日本とフランスの架け橋になりたい」

　俳優の山下智久さんが10月4日、フランス大使公邸（東京都港区）で、主演する動画配信サービス「Hulu（フールー）」のオリジナルドラマ「神の雫（しずく）／Drops of God」の「配信記念 日仏文化交流イベント」に出席した。若く聡明なワイン評論家を演じた山下さんは、フランス国外で初、日本人で初めてとなる「名誉マスター・ソムリエ」を授与され、「日本とフランスの架け橋になりたい」と語った。

　山下さんは、今回の役作りで「ワインに恋してしまった」と言い、「日本に帰ってから（ワイン）セラーを購入してワインを集めています」と明かした。称号の授与について「とても光栄なことですし、この賞に恥じることなく、ワインへの探究心を深め、日本とフランスの架け橋になれるように引き続き勉強していきたい」と語った。

　山下さんはドラマを世界的な成功に導き、ワイン・テイスティングという文化を大勢の人に広めた功績がたたえられ、授与された。フランスソムリエ協会の「マスター・ソムリエ」は通常、プロフェッショナルで経験豊かなソムリエに与えられている。

　ドラマは美食学と高級ワインの世界、家族の宿命を描いた、作・亜樹直（樹林ゆう子さん、樹林伸さんによるユニット）、画・オキモト・シュウさんの人気マンガ「神の雫」（講談社）が原作。日英仏の多言語で展開する国際連続ドラマで、山下さんは海外ドラマ初主演。全8話。1～3話が配信中で、毎週金曜に1話ずつ追加配信される。

　イベントには、原作者の樹林ゆう子さんと樹林伸さんも出席。2人にも「名誉マスター・ソムリエ」が授与された。フィリップ・セトン駐日フランス大使、製作総指揮のクラウス・ジマーマンさんも出席した。