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のん:憧れの女性は「矢野顕子さん」 チャレンジした2023年 今年は「竜のように高く昇っていきたい」

 俳優・アーティストののんさんが、2023年に30歳を迎えた。社会現象となった2013年放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」からちょうど10年。再放送が連日話題となり、改めてのんさんの活動が注目されている。昨年、2023年はセカンドフルアルバム「PURSUE」を6月にリリースし、ライブも行うなどの音楽活動や、“Ribbon Art”と銘打って個展を開くなどアート系の活動も展開。ファッションでは自身のブランドを持ち、毎日ファッション大賞・話題賞を受賞するなど、さまざまな分野で、“我が道を行く”独自路線を突き進んでいるのんさん。2023年を締めくくる12月28日には主人公の声を担当したNetflixのストップモーションアニメ「ポケモンコンシェルジュ」が配信された。のんさんが2023年を振り返って、2024年の展望を語った。

 ◇「あまちゃん」から10年「改めてすごい作品に出させてもらえたと実感」

 のんさんは、2023年を振り返って「私の中ではチャレンジした年。いろんなことをやり尽くして、頑張ったなと思う年でした」と表現する。

 一番力を入れたのは音楽活動だという。「数年ぶりにフルアルバムを出しました。そのアルバムのためにどういうふうに作って、どんなビジュアルで発表しようかなどとすごく悩みながら、自分のいままでやってきたものを全部詰め込んだ集大成的な作品が出来上がったので、その印象が強いですね」と語る。

 アートの分野でも10月に仙台で個展を開いた。「自分の『Ribbon Art』を突き詰めていこうという年になりました」と振り返る。

 「あまちゃん」から10年たち、4~9月に再放送されると連日話題になった。

 「本当にたくさんの人に愛されている作品だなと思いましたし、改めてすごい作品に出させてもらえたなって実感しましたね。再放送で新たに見てくださった人もいて、ずっと愛され続ける作品なんだなと感じました」

 改めて10年前の自分を見て、「めっちゃいいって思いました。快活で自由なところが全面に出ていて。アキちゃんはよく怒るんですよね。大人たちや友達のユイちゃんにも。そういうシーン、せりふの面白さとか、キャストの皆さんとのやりとりを見ていて、本当に演技が生き生きとしている」と感じた。

 さらに、「作品自体にそういうパワーがあったし、現場がいい演技ができるように整っていた感じがして、毎日面白かったなというのが素直に演技に表れていると思います。あと、脚本で宮藤官九郎さんにムチャブリされているのを、ちゃんとかみ砕いて演技しているなと思いました」といい、改めて「(自分)すごいなと思いました」と自信をのぞかせた。

 ◇ポケモンが癒やしを求めてリゾートへやってくる世界「幸せが詰まっている」

 小学生の頃は「大好きで毎日ポケモンをやっているような子供でした」というのんさん。それだけに、「ポケモンコンシェルジュ」に出演が決まったときは、「本当にうれしくてガッツポーズでした」と喜びを爆発させたという。

 同作は、コダックやピカチュウなどのポケモンたちがお客さまとして訪れる南の島「ポケモンリゾート」を舞台に、新米コンシェルジュのハル(のんさん)が、先輩スタッフとともにポケモンのお世話に奔走しながら、やがて本当の自分らしさに気づいていくストーリー。各話約14~20分、全4話。

 ポケモンは登場するものの、バトルではなく、癒やしを求めてリゾートへやってくる世界。「主人公がポケモンに教えてもらったり、イタズラされたり、癒やされたりというのに、すごくリアリティーを感じて。現実世界でこんな場所があったらいいのになと思うような幸せが詰まっている。映像にも表れていますけれど、すごくおしゃれだなと思って、カッコよくて、見ていて気持ちの良い作品で、ご家族で見て幸せな気持ちになれると思います」とアピールする。

 自身の癒やしは「いろんな温泉に行っています」といい、「(『あまちゃん』の舞台となった)岩手にも良いところがたくさんあります。大自然の中に温泉宿があって、外に出たら湖が広がっていたり、森の散歩コースがあったり。温泉プラス、自然とセットで楽しめたので、すごく良かった」と思い返していた。

 ◇クラシックバレエ歴10年「身長が3センチ伸びた」

 健康や美容で気をつけていることを尋ねると、「糖分を制限しています」と明かした。ポテトチップスやチョコレートなどが好物だが、「普段は食べないようにしてご褒美で食べるようにしています」という。

 「ひと仕事を終えて、休みが続くときとか、肌のコンディションが多少崩れても取り戻せるときに食べます。一度に大量に食べてしまうとすぐに肌に(影響が)出てしまうので気をつけています」

 また「クラシックバレエを10年くらいやってます。間に1年などブランクがありつつなんですけれど、今は週2でやっています」といい、「かなり猫背だったんですが、バレエをやったら姿勢が良くなって、背筋が伸びて、身長が10年で3センチ伸びました」と胸を張る。「だからみんなやれば伸びるんです」と勧める。

 憧れの女性は、歌手の矢野顕子さん。理由は「自分を曲げないところ。それを当たり前だと思ってやっているところ。傲慢に見えるかもしれないけれど傲慢で言ってるわけではなくて、呼吸をするのと同じくらい当たり前に自分を曲げない。確固たる意志でされているんですけれど、とても自然なんです。憧れですね」と説明する。

 10年後40歳になっても矢野さんのように自分を曲げずに確固たる意志で突き進んでいきたいといい、「私はずっと変わっていないつもりなんです。変わらずにずっと突き進んでいきたい」と力強く語る。

 そして、2024年も「辰年なので、竜のように高く昇って、自由に泳いでいきたいです」と自身の道を貫き通す覚悟を語った。

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