神津はづき＆神津善之介：母・中村メイコの最期は「思い返すと全てが母っぽいな」　「母を演じていた」子育てエピソードも　「徹子の部屋」で

　俳優の杉本哲太さんの妻で俳優・刺しゅう作家の神津はづきさんと、弟で画家の神津善之介さんのきょうだいが、4月8日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」（テレビ朝日系）に出演。2人は、昨年12月31日に89歳で亡くなった俳優、中村メイコさんの次女と長男で、はづきさんが61歳、善之介さんが10歳年下。「思い返すと全てが母っぽい」という最後のやりとりについて語った。

　亡くなる6日前「徹子の部屋」に出演していたメイコさん。出演時のVTRが放送され、ケイコさんが着ている衣装を「これ、はづきが作ったの」と紹介している様子が映し出された 。

　メイコさんの子育ては全てにおいて想定外だったといい、はづきさんの幼少時代に住んでいた都心の家では、美空ひばりさんら芸能人が夜な夜な集まり、翌朝酔いつぶれて寝ている人をかき分けて幼稚園に登園していた。

　はづきさんは父から「母ではなく中村メイコだと思え」と言われていたという。「2歳から女優をやっていたので、“母”を演じるんです。友達が遊びに来ると分かったら着替えて迎えたことも」と振り返った。

　昨年の大みそか、スペインにいた善之介さんは、メイコさんが亡くなる2～3時間ほど前にテレビ電話をした。一方、大みそかの午前中、メイコさんと会ったはづきさんは、その日は忙しかったこともあり、鏡越しにメイコさんと話したという。「鏡越しに、『テーブルの上におせち置いておいたからね』『あら、ありがとう』『よいお年をね』『あなたもね～』って鏡越しに手を振ったのが最後。今、思い返すと全てが母っぽいなって思って」と話した。

　その夜、父親から「お母さん（メイコさん）が息してないかもしれない」と電話があり、メイコさんの元へ向かったはづきさん。「いつも通り、気持ちよさそうに母は寝ていた。息をしていなかったので、姉や弟に電話をして救急車を呼んでという風に」と振り返った。

　「最期は夫の腕の中で」と書き記していたメイコさん。はづきさんによると、全く苦しんだ形跡がなかったという。「父に抱かれて。私は、自分で『（死ぬのは）今だ』ってキュー出ししたんじゃないかって思います。お酒も飲んで、酔っ払って死ねるなんて最高ですよね」と話した。