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木南晴夏:映画で3姉妹の長女役も実際は3きょうだいの末っ子 恋愛相談もしていた姉と仲良くなったきっかけはアイドルの応援

 家族5人の“恋”と“家族”と“ゴハン”をめぐる新感覚コメディーの映画「おいハンサム!!」(山口雅俊監督、公開中)に出演する俳優の木南晴夏さん。3姉妹の長女役が続く木南さんに、自身のきょうだいについて聞いた。(前後編の前編)

 ◇兄と姉に劣等感があり、小学生までは姉と毎日大げんか

 映画は吉田鋼太郎さん演じる父・伊藤源太郎と、幸せを求め人生に迷う3姉妹、長女・由香(木南さん)、次女・里香、三女・美香、そして母・千鶴という伊藤家の5人が織りなす新感覚コメディー。

 「うちは3人きょうだいで、姉妹は2人なんですけど、一口に3姉妹といっても、それぞれ姉妹間のなかでけっこう違いがあるというか。例えば末っ子だったら甘えん坊かというとそうでもなくて、意外と末っ子のほうがしっかりしてることもあるし。家庭によって全然違うので、『長女といえばこうだよね』とあまり考えずに、(映画で演じる)伊藤家の長女というものはどういう立場なのかとか、どうやって妹とかかわっているか、どうやって両親と距離感がどれくらいあるのかとかそういうことを考えながらやりました」

 木南さん自身は3人きようだいの末っ子。

 「上の2人はすごく頭が良くて、私は勉強ができないタイプだったので、そういう点では劣等感を抱いてずっと育っていたし、姉とピアノやバレエなど同じ習い事をしても勝てない。ゲームでも口げんかでもなにも勝てなくて、小学校くらいまではすごく仲が悪かったんです。兄は年も離れているので、味方についてくれることもありましたが、姉とはめちゃくちゃ仲が悪くて、毎日大げんかしていました」

 ◇同じアイドルを好きになり姉と仲良しに 今でも家族で集まる仲

 そんな姉と仲良くなったきっかけは、同じアイドルを好きになったことだったと振り返る。

 「確か、私が小学生で姉が中学生のときに同じアイドルを好きになって。そこから急に仲良くなりました。バラエティー番組やドラマに出ているのを見て、2人で『かっこいい!』って一緒に楽しんでいました。姉妹って年齢を重ねるとすごく仲良くなると聞きますが、うちはそのときから。今でもすごく仲が良くて、お互い子供がいるので、子供の誕生日とか、クリスマス、正月などイベントごとは家族みんなで集まることも多いです」

 劇中の伊藤家の3姉妹は恋愛の相談も多い。

 「私は高校1年生で1人で上京して、親とは離れて暮らしていました。もともと上京に反対されていたので、親にはちょっとでも弱音を言うと『帰ってこい』と言われるんじゃないかと思っていました。こちらでの生活を楽しんでいたので、悩みもなく過ごしてはいたんですが、姉にはいろんなことが話せて、恋人を紹介するとか、結婚するまでは恋愛のこととか全部話していました」

 2022年と今年、連続ドラマが2シーズン放送され、今回、映画化された。家族役とも時間を重ねている。

 「おのおののエピソードが描かれるので、家族みんなで集まるシーンっていうのが意外と少ないんです。ドラマのシーズン2の後半ぐらいから、(佐久間由衣さん演じる)里香ちゃんがすごく食べるキャラみたいになっていて。今回の映画でもカレーを食べるシーンで、めちゃくちゃ食べさせられていたんです。私は登場する前のシーンだったので、撮影するカメラの横で見ていたんですけど、『はい、もう1回』と何回も繰り返しているのに、嫌な顔もせずに食べていて『里香すごい! 頑張れ!』と応援していました」

<プロフィル>

 きなみ・はるか 1985年8月9日生まれ、大阪府出身。2001年、「第1回ホリプロNEW STAR AUDITION」でグランプリを獲得。2004年、連続ドラマ「桜咲くまで」で俳優デビュー。以降、連続ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「ブラッシュアップライフ」、「セクシー田中さん」(2023年)などに出演。7月から連続ドラマ「ビリオン×スクール」(フジテレビ系、金曜午後9時)に出演。パンシェルジュ2級の資格を保持し、大のパン好きとしても知られる。

*……映画「おいハンサム!!」は、マンガ家・伊藤理佐さんの「おいピータン!!」をはじめとした複数の作品のエピソードを基に、伊藤家の5人が織りなす恋と家族とゴハンをめぐる物語を描いたテレビドラマシリーズの映画化。家族の幸せを心から願う父・伊藤源太郎と、恋や仕事、人生の選択肢に悩む3姉妹、そしてすべてを達観した母が繰り広げるホームコメディー。

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