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フォークグループ「アリス」の堀内孝雄さんと矢沢透さんが、9月11日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。昨年10月に74歳で亡くなった谷村新司さんについて語った。
「アリス」は1972年にデビューし、今年で52年。番組では、2019年に行われたコンサートの映像が紹介された。黒柳さんが「このときはアリスを10年続けて頑張ろうと目標を立てたばかりだったんですよね」と言うと、堀内さんは「こんなことになろうとは。誰も考えていなかった」と話した。
長年共に歩んできたメンバーの谷村さんについて、堀内さんは「3人でそろってラジオ番組を始め、6年やっていた。その後半くらい、(谷村さんが)痩せていくなと思っていた」と告白。「良い意味でプライドが高い人だから、メンバーにも言えずに『自分がこれを耐えればいい』という気分だったと思います」と振り返った。
谷村さんに最後に会ったのは昨年の春だったという。矢沢さんは「ラジオのトリ(録音)をやっていたんですけど、(谷村さんの)声がかすれてきちゃっていた。『本当に大丈夫?』と聞いたら、『大丈夫』と言うからそれ以上何も言えなかった。その3日後、家で倒れて、そのまま1度も会わずに」と話した。
谷村さんにはあえて電話をしなかったといい、堀内さんは「電話しないでおこうと。そこは弱いところなので、話したくないし、見せたくないだろう、という判断で」と明かした。亡くなったことについて、矢沢さんは「今でも信じたくない。信じられない」と話した。
黒柳さんから「どうして死んだんだよって、何回も思うでしょ?」と聞かれ、堀内さんは「僕は時々ステージでバカヤローって言いますもん。帰ってこいよ、ですよ、ホントに。腹立ちますね」と答えた。
堀内さんは「僕はあの人に誘ってもらって、プロになれたんですけど、本当にいい時期に会えたなぁ、と思って」と谷村さんとの出会いを振り返り、「そのままだったら(実家の)食堂を継いでいるところなんですよ」と明かした。