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9月17日放送の「徹子の部屋」に出演した宮川大助さん(左)と花子さん=テレビ朝日提供
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9月17日放送の「徹子の部屋」に出演した宮川大助さん(左)と花子さん=テレビ朝日提供

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宮川花子:結婚48年目、2年後の金婚式が結婚した時からの夢 闘病6年、介護男子の夫・大助には感謝し尽くせない 「徹子の部屋」で語る

 夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」の宮川大助さんと花子さんが、9月17日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。結婚48年目。「金婚式を迎えるのが結婚した時からの夢だったんです。持つと思ってなかったから、50年も」と花子さん。結婚記念日の4月9日を「し(4)ぬまでく(9)るしむ」から「よ(4)ろこんでく(9)らす」という語呂合わせに変えた。

 花子さんが血液のがん「多発性骨髄腫」と闘って6年。今も抗がん剤の錠剤を週5日服用し、腹部への抗がん剤の注射を月に1回打っている。2018年に出たマラソン大会の途中で異変が出た。ひどい腰痛で数日後には動けなくなり、病院に行くと形質細胞腫と診断され、余命3カ月と言われた。悪化して多発性骨髄腫になり、8カ所にがんができ、下半身不随になった。麻痺状態で感覚がなくなり、トイレへの担ぎ方が悪かった時にパキッと音がして鎖骨が折れた。しかし痺れて全然痛くない。余命1週間と言われた。

 大助さんは介護男子になった。週に3回は介護士が来るが、「朝からいきなりちゃんとおしめやってくれて」(花子さん)。

 闘病の最初の頃、「朝起きるたびに、『ああ今日も朝迎えたな。生きるのつらいなあ』って言うたんですよ。(大助さんが)すっごい悲しい顔して。もう絶対二度と言うたらあかんなと思って」 。

 趣味は編み物。手は最初全く動かなかったが、リハビリがてら編んでいると手が次第に動くようになった。朝5時ごろから毎日編んでいるのは「ハッピーハンド」という名の「幸せをつかむ手袋」。1000個くらい作っている。

 大助さんは離婚など一度も考えたことがなかったが、ある日仏壇の引き出しを開けると、花子さんの判子が押された離婚届を見つけた。夫婦で漫才をやっていたため、大助さんの頭には漫才のことしかなかった。

 番組に一緒に出演した漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の2人に「ちょっと食事に行こう」と声をかけられ、4人で食事に行った。「あんたの一番大事なものは何や」と大助さんは聞かれる。「子どもと花ちゃんっていうのがあんたはわからんのと違うか。私らは家庭がない、亭主もない、子供もない。あんたは家族を作って家庭があって、子どもと奥さんがおって、それが宝物というのはわからんか」。大助さんにとって救いの言葉になった。

 「うちの夫には、今感謝してもし尽くせない状態です。ようやってくれます。夫がいなかったら私もどうしてんのかなと思うぐらい。本当にありがとうな」と花子さん。「僕は介護という概念がほとんどなくて。自分の大事な宝物なんで、それを今、一生懸命磨いてる感じで、もっともっと磨いてあげたい」という大助さんに「何なのもう、ほんとにもう」と言って左手を取ると、大助さんは右手で顔を覆った。

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