検索
2 / 18

グリーンパークつるいの内湯。サウナはこちらの日帰り・宿泊者共同の大浴場のみ

日本の名湯:タンチョウが舞う源泉かけ流しの温泉地 北海道・鶴居「鶴居村温泉」

Twitterでシェア

 北海道の東に鶴居村という野生のタンチョウと共生する村がある。タンチョウは国の特別天然記念物にも指定されている、日本の野鳥では最も大型の鳥。日本では北海道のみに生息。絶滅危惧種でもある。鶴居村の冬は、美しく舞うタンチョウの姿が見られる貴重な場所なのだ。また近年人気のシマエナガやシマフクロウ、オジロワシなどさまざまな野鳥にも出会える。そんな鶴居村だが、実は温泉も素晴らしい。

 鶴居村温泉には「グリーンパークつるい」「つるいむら湿原温泉ホテル」「ホテルTAITO」と三つの温泉施設があって、いずれも宿泊も日帰り入浴も可能だ。どれもモール系温泉だが源泉が異なり、色やとろみ、においなどの特徴も、期待できる効能も違う。色だけでも珈琲(コーヒー)色から琥珀(こはく)色まで濃淡が異なる。

 さらに、いずれもお湯に手を加えない源泉かけ流しだ。古い角質をオフする力や保湿力、保温力など美肌温泉としての効果は共通して期待できる。期待できる効果の大小に違いがあり、求めるものに応じて選べる。サウナもあり、特に「つるいむら湿原温泉ホテル」は本格バレルサウナを楽しめる。

 それぞれ、施設のタイプや料理のメニューが違う。和室洋室をそろえたスタンダードな温泉ホテルの「グリーンパークつるい」は、お米が特に絶品との評価が高い和風会席。木のぬくもりが感じられる洋室の「つるいむら湿原温泉ホテル」は色彩豊かなイタリアンのコース。「ホテルTAITO」は山菜や阿寒ポークなどを使った特選料理。いずれも鶴居村を中心とした道東の食材を多用している。またホテルTAITOに併設されたカフェ&バーではオーナーの写真家・和田正宏さんが調理する鶴居村産エゾシカ肉料理をワインに合わせて楽しめる。

 温泉施設やタンチョウが観察できる場所などは鶴居村中心部にあるため、移動も難しくない。徒歩でもいいし、雪があまり積もらない地域なので比較的レンタカーも運転しやすい。ラムサール条約に登録されている日本最大の釧路湿原もあり、夏なら自転車でも行くことができ、「ネイチャーガイド」による案内も可能だ。テニスコートやジムなど運動施設や神社も多数あり、女子旅やワーケーション、ファミリーで旅育などさまざまな目的での旅が堪能できる。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

キレイニュース 最新記事

Pick Up

アクセス上位記事