俳優の松たか子さんと多部未華子さんが12月10日、東京都内で開かれた新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」(TBS系、2025年1月2日午後9時)の制作発表会見に登場した。
同作で姉妹役を演じる松さんと多部さんは干支(えと)が同じ巳年で来年は“年女”。来年の抱負を聞かれ、多部さんが「私と松さんは年女らしいので年女らしいことを。巳年が生かされる生き方をしたい。年女ですねって言われたからには何か意識して過ごさなければと思って、何かしたいと。何かは分からないですけれど」と語った。
それを聞いて松さんは「私は(年女を)意識したことない」と言いつつも、「根気強く生きようと思います。小さなことから根気強くコツコツ続けたい。巳年らしいかちょっと分からないけれど、そんな感じを目指しています。根気強く物を整理したいとか、根気強く掃除をするとか、根気強い人になります」と宣言。司会の赤荻歩アナウンサーから「まとめると根気強く片づけということになりますけれど。片づけって究極の物の移動ですもんね」と言われると、「はあ~そんなこと初めて言われました。泣きそうです。無理かもしれない。そうか、一回持ち帰らせてもらいます」と少し弱気になっていた。
松さんが演じるのは、フリーの編集者の渋谷葉子。渋谷家の家長として両親と祖母と共に暮らした鎌倉の実家に住んでいる。多部さん演じる葉子の妹・都子は、30歳を過ぎても職を変え、居場所を変えるなどフラフラしており、突然、韓国に行くと言い出して渋谷家に一波乱を起こす。松坂桃李さんが演じる潮は江ノ島電鉄で保線員として働いている。会見には、松さん、多部さん、松坂さんのほか、3姉弟の人生に大きく関わる人気作家の百目鬼見(もめき・けん)を演じる星野源さん、日本のドラマ初出演のチュ・ジョンヒョクさんも出席した。
物語は、都子が突然「韓国に行く!」と葉子と潮に告白したのをきっかけに、三者三様の姉弟に、人生という旅路の分岐点が訪れる。それまでの「3人での幸せ」から、「それぞれの幸せ」と向き合っていく葉子、都子、潮の家族を通して、痛快でドキドキして、最後には笑顔になれるホームドラマが描かれる。演出は、映画「花束みたいな恋をした」などを手がけた土井裕泰さん、脚本は連続ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」などで知られる野木亜紀子さんが担当する。