内田有紀さん
2024年に49歳を迎えた俳優の内田有紀さん。今年はその美しさだけでなく、同じ1975年生まれの俳優、米倉涼子さんとの強い絆や、更年期の始まりを告白するなどして大きな話題となった。30年ぶりの始球式、助演女優賞も受賞した1年を振り返る。
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◇米倉涼子は「俳優で唯一なんでも話せる同級生」
内田さんは、2012年にテレビ朝日系でスタートした大ヒットドラマシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」で、米倉さん演じる孤高のフリーランス外科医・大門未知子の“相棒”、麻酔科医の城之内博美を演じてきた。同作は公開中の映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)をもってその歴史に幕を下ろす。
長年、ともに演じてきた米倉さんとの絆は深く、会見や舞台あいさつで、たびたび思いを明かした。同シリーズの完結が発表された10月の完成報告会見では、涙ぐむ米倉さんを前に「いつも最後だと思って演じてきましたが、今回、彼女が大門未知子を下りる決断をただただ応援しようと。演じ続けてくれた米倉涼子に感謝です」と心を寄せた。
同作最後となった12月の舞台あいさつには、サプライズで登場し、米倉さんはうれし泣き。内田さんも「どなたかがいつの間にか(大門未知子と城之内博美で)“ひろみちこ”という愛称をつけてくださいまして。最後の“ひろみちこ”になっちゃいます」と名残惜しげに語った。
さらに、「私の中で唯一、俳優さんでなんでも話せる同級生の彼女と会えたこと、城之内博美という役を通して大門未知子を演じる米倉涼子をずっとそばで見られたこと、こんなに幸せなことはない」と思いを明かした。
また、公開初日の舞台あいさつで米倉さんが「全力投球で真っ向勝負できるような俳優になりたい。人から誇りに思ってもらえるような人でありたい」と今後の挑戦について語った際には、内田さんも「自分が年齢を重ねていっても初心を忘れずに、自分のスキルを信じて、自分のスキルを磨いて、いい役者になっていきたいと、味のある俳優になっていきたい」と同じ思いを抱いていると、自身の決意を語った。
◇「自分の不調を隠さない」 更年期の心構えを語る
12月、美容誌「美的GRAND(グラン)」(小学館)の読者が選ぶ「美的GRANDベストビューティウーマン」に選ばれ、イベントに出席すると「謎の痛みとか、肩が痛いとか、ちょっと汗が止まらないとか、そういったことが増えましたね。更年期の始まりですよね。年齢的にはそういった年齢ですから、そんなようなことが起きています」と赤裸々に語り、話題に。
そして、「自分の不調を隠さないで話せる時代になってきたなと思いまして、私もこういうステージで本当は涼しい顔をしてかっこつけていたいんですけど、そうじゃない場合もあります。人間ですから。どうやって過ごしていたのか先輩たちに聞いたり、自分の仲間に話をして気持ちを落ち着かせることが大事ですね」と心構えを話した。
更年期については10月にあった、出演するCM「豆乳の力」(ヤクルト)の会見でも言及。「最初は自分でもその体調の変化についていくのに苦労しました」と明かし、「『きょうは少し汗をかきそうだな』とか、『衣装に汗で染みがついちゃったらごめんなさい』とか、先に話をすることでマインドが開けていくということはあります」と話した。
◇30年ぶり始球式、助演女優賞も受賞 新春に出演作が公開
ほかに大きな話題になったのは、5月、東京・神宮球場(東京都新宿区)で行われた、東京ヤクルトスワローズ対千葉ロッテマリーンズの試合の始球式。内田さんが始球式に登場するのは約30年ぶりだった。美しい投球フォームを披露した。球はワンバウンドしたものの、球場は大きな温かい拍手に包まれた。
投球後に取材に応じると、「毎日自分に拍手してあげたいです。年齢を重ねると人から褒められることが少ないので、なるべく自分で『私すごい!』と褒めてあげたいと思っています。小さいことでも自分を褒めると、イキイキと年を重ねられて、体の不調を乗り越えることができると考えています」と語った。
また、俳優としても評価を得た。4月から放送されたNHKの連続ドラマ「燕は戻ってこない」で、「東京ドラマアウォード2024」の助演女優賞を受賞。ドラマは、「命は誰のものか」をテーマにした桐野夏生さんの同名小説(集英社)が原作。代理出産を巡る女と男の欲望を描き、内田さんは長い不妊治療の末、子供を持つことを諦めたイラストレーターを演じた。
「A-PAB 4K番組アワード」では、報道番組のキャスター役で出演したWOWOWの「連続ドラマW フィクサー Season1」がドラマ部門で最優秀作品賞を受賞し、グランプリにも選ばれた。
2025年は新春から出演作「劇映画 孤独のグルメ」が公開される。俳優の松重豊さんが主演する人気グルメドラマの映画化で、松重さんが監督、脚本も手がけた。内田さんは、主人公・井之頭五郎が迷い込む韓国領の島のコミュニティーで暮らす志穂を演じる。
飾らず、朗らかな人柄でますますファンを魅了する内田さん。50歳を迎える2025年の活躍にも注目だ。
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