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7月1日放送の「徹子の部屋」に出演した松村和子さん=テレビ朝日提供
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7月1日放送の「徹子の部屋」に出演した松村和子さん=テレビ朝日提供

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松村和子:「今まで1度も言ったことがない」病名を番組で公表 11年前に死別した10歳上の夫は「優しい人」 「徹子の部屋」で

 歌手の松村和子さんが、7月1日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。結婚した夫との生活や死別などを語り、自身が抱える病気を初告白した。

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 2000年に結婚。夫は「私がステージを始めた時のバックバンドでトランペッターだったんです。とても仕事で助けていただいていて」。10歳上の夫は11年前に62歳で亡くなった。今年の誕生日で63歳になったので、夫の年上になってしまった。「優しい人で、いろんなことを手伝ってくれて、譜面を書いてくれたりとか、本当にいろいろ助けてもらった」

 夫には、結婚前から野口五郎さんのファンだと言い聞かせていた。夫が空港まで車で迎えに来てくれた日、「出発したら、五郎さんから連絡があって、私の誕生日だからご飯を食べに行こうよって誘われたんです。これは行くしかないと思った」。夫に事情を話し、「行ってくるから。じゃあね」と言って、迎えに来てくれた夫を返した。食事の後で帰宅すると、「お誕生日おめでとう。お祝いは明日しようね」と書かれたメモがあり、冷蔵庫にケーキが入っていた。

 キャベツの千切りをして指を切ってしまった時、夫は驚き、「もうあしたから包丁を持たなくていい。僕がやる」と言い、家事からゴミ捨てまで一切を平気でやってくれた。

 ある時のこと。東京駅に迎えに来てくれたが、運転がいつもと違う。翌日、病院に行くために起こそうとしたが全く起きなかった。救急車を呼び、病院に行くと、薬で意識を取り戻し、翌日には退院できると医師に言われた。「その次の日に意識不明になっちゃって、すぐ亡くなった。あっという間で。私も心の準備も何もなく、何が起こっちゃったんだろうって」「心に穴が開くっていうのはこういうことなんだと思った。埋めようと思っても全然埋まらない。そんな日が続きました」と振り返った。

松村さんは、1週間に1キログラム落ちるくらい痩せていった。夫との死別による心労だと思っていたが、事務所の社長に促されて病院に行くと、「治療してますか? 血糖値がめちゃ高いです」と診断された。「大きな病院に行ってすぐ見てもらってください」と言われ、1型糖尿病の発症が分かった。不摂生をしていたわけでも、暴飲暴食をしたわけでもない。糖尿病には1型と2 型があり、「私は大人で発症したんですけど、1型というのはだいたいお子さんが発症する」という。

 自身が糖尿病を抱えていることは「今まで1度も言ったことがない」。1型糖尿病はインスリンが出ない。「高血糖の時はそうでもないんですけど、低血糖になると瞳孔が開いたりして、目がチカチカして、倒れてしまうくらいのことになってしまうので、ステージが始まる前には、甘い飲み物などを袖に用意してもらって、水を飲むふりをして飲んでいる」という。「大変だけど、しょうがない、病気に選ばれたんだなと思いながら」ステージに立っていることを明かした。

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