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宮澤エマ:アクションもの、英語作品への出演やプロデュースにも意欲 「宮澤エマがやったら面白いと思われるならなんでも挑戦」

 公開中の劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」で、新たに作られた南海MERの医師を演じる俳優の宮澤エマさん。人気シリーズへの参加で感じたことや、新たに挑戦したいことを聞いた。(前後編の後編)

 ◇転校生の初日のようだったクランクイン

 映画は、救命救急のプロフェッショナルチーム・TOKYO MERの活躍を描いた医療ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系、2021年)の劇場版第2弾。連続ドラマやスペシャルドラマ、劇場版と作られてきた人気シリーズに、今回が初出演となる宮澤さんは、同じく初出演の南海MERメンバー、江口洋介さん、高杉真宙さん、生見愛瑠さんとともに、「“転校生”というか、学校の1日目みたいな雰囲気でした」と撮影初日を振り返る。

 「クランクインする日っていうのは、どんな現場でもそわそわします。TOKYO MERの皆さんがいらっしゃる日が初日だったので、緊張しましたが、おそらく同じ気持ちの初参加組がいたので、あまり心細くはなかったです(笑)。

 どんな医療ドラマでもそれぞれにカラーがあるように、MERにはMERの独特なカラーがあって、常に動きを止めない、常に声がけをし続けて命を救っていくシーンを撮ることで、それが臨場感につながっています。初めて組の私たちにはなかなかわからなかったんですが、(主演の鈴木)亮平さんや菜々緒さんが具体的にアドバイスをしてくださって、それを学びながら、チームワークができていくのを実感しました」

 ◇忘れがちな自然の驚異 「完全に一人では生きていけない」

 医療ものに出演することで、患者側としての気づきもあったという。

 「患者側にいると、まな板の上の鯉じゃないですけど、本当にされるがままになっていることもあると思うんです。医療免許を持ち、経験を重ねている先生に信頼をして処置をしていただくわけですけれども、あまり神聖化しすぎず、疑問に思うことは尋ねたり、ちょっとでも自分の状況を知っておいたりすることで、不安を和らげることができるなと思います、

 あとは、やっぱり医療従事者の方々も人間で、皆さんにも生活があって、いろんな事情を抱えながらも、患者さんと向き合っていることを患者側も忘れちゃいけないなと思いました」

 以前、山岳医療を扱ったドラマにも出演した宮澤さんは、「都会で暮らしていると、自然の脅威っていうものを忘れがち。日本の国土は70~80%山ですし、自然災害とも隣り合わせで生きていることを忘れないように生活しないと」と話す。さらに、「災害時とか困ったときに、ご近所や身近なコミュニティーに頼れるかってことが大きい」と確認したという。

 「都会で一人暮らしをしていると、こういうときにどうしたらいいんだろう?って。どれだけお一人様で生きやすい時代になっても、完全に人は一人で生きていくことができないということを、災害時ほど感じることはないと思いました」

 ◇英語を使った作品にチャレンジしたい クリエイティブな発信も

 話題作への出演が続く宮澤さん。忙しい日々の中で癒やしの時間を尋ねると、「なんて難しい質問」とおどける。

 「いつもお酒って答えちゃうんですけど、よくないなと思っていて(笑)。素直な気持ちで言うと、切り替えの瞬間になっているのは確かです。一日仕事して帰って、お風呂に入って、お酒を飲みながらおつまみを作って。キャンドルをつけて、プロジェクターで、ドラマや好きなK-POPのYouTubeを見ていると、すごく優雅な時間を過ごせているなと思います」

 新たな挑戦を続ける宮澤さんに、今後やってみたいことを聞いた。

 「アクションのイメージは私にはあまりないと思うので、1回はアクションものをやってみたいなというのは漠然とありますが、『宮澤エマにこんなことをやらせたら面白いかも』と思っていただけることはなんでも挑戦したいです。大きなチャレンジとしては、やっぱり英語を使った作品に出たいなという思いはずっとあります。

 また、自分で作品をプロデュースしてみたり、作品を見つけてきて翻訳してみたり、そういう関わり方もしてみたいと思っています。先日、菊池凛子さんと小池栄子さんと3人で食事をしたときに、『プロデュースしてやってみるのが楽しいよね』と盛り上がりました。実際に私も『女優倶楽部』という4人の女優と一緒にやっているプロジェクトもあるので、いただく仕事もしっかりやりながら、自分で何かクリエイティブな発信もしていけるのが理想だと思っています」

<プロフィル>

 みやざわ・えま 11月23日生まれ、東京都出身。2012年、芸能界入り。2013年、ミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング ~それでも僕らは前へ進む~」に出演。2019年公開の映画「記憶にございません!」で映画初出演。以降、NHK連続テレビ小説「おちょやん」(2020年)、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)、NHK連続テレビ小説「らんまん」(2023年)などに出演。現在、放送中の連続ドラマ「初恋DOGs」(TBS系、火曜午後10時)にも出演している。

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