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市川染五郎:20歳の歌舞伎界の新世代スター 「何歳になっても修業の身」 楽屋には高祖父から代々の写真 「情熱大陸」で

 20歳の歌舞伎俳優の市川染五郎さんが、11月9日午後11時放送のドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に登場する。祖父は二代目松本白鸚さん、父親は十代目松本幸四郎さん。江戸時代から続く歌舞伎の名門に生まれ、「歌舞伎がとにかく好きなんです。物心ついた時からずっと好き」と話す。

 「パワーをもらえる」と、楽屋には高祖父から代々の写真を飾り、空き時間には歌舞伎のアーカイブ映像を視聴する。今年は、直木賞受賞作を原作とした新作歌舞伎「木挽町のあだ討ち」の主演に抜擢(ばってき)された。共演者には、幸四郎さんをはじめとする一流の先輩たちが顔をそろえる。けいこ場では父や先輩の姿に学びながら、「舞台の真ん中に立つ」責任を果たそうと汗をかく。

 ドラマや雑誌などジャンルを超えたオファーが殺到。ファッション誌のモデルをすれば、「すべての指先に神経が行き届く人はモデルにもほとんどいない」と編集長が舌を巻き、初めて現代劇に挑戦すれば、「彼にしかない不思議なたたずまいが美しい。どこか、背筋が伸びている」と共演した俳優の西島秀俊さんが驚いたという。

 仕事の幅が広がることを、「舞台で観客が見るのは今の自分。映像は過去の自分」「舞台は客席に観客がいるが、映像は観客が舞台に上がって自分の横にいるイメージ」と、独特の表現で客観的に見つめる。予告動画には「何歳になっても修業の身」と語る様子などが映し出されている。

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