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元アイドル・武内由紀子:特別養子縁組で2児の母に 「子どもを育てることに諦めがつかなかった」

 アイドルグループ「大阪パフォーマンスドール」の元メンバー・武内由紀子さんが、11月21日に配信されたABEMAのバラエティー番組「ダマってられない女たち season2」(ダマ女)に出演。特別養子縁組で、現在小学1年生の長男と、幼稚園年長の長女の2人の子どもを育てる日々に密着し、その決断をするまでの心境を明かした。

 武内さんは40歳で7歳年下のパン職人の夫と結婚後、4年間にわたって不妊治療に取り組んだという。「採卵は20回以上やりました。45歳まではやろうと思っていたけれど、44歳の時に“この流れは変わらないだろう”とやめた」と振り返る。しかし「子どもを産むということは諦めがついてるんです。でも育てるってことに諦めがついてなかった」といい、最後の不妊治療の直後から養子について調べ始め、特別養子縁組という制度にたどり着いた。

 厳しい審査と研修を経て、半年後ついに長男と出会ったという武内さんは、当時について「感動です本当に。“うわあ、この子かぁ……”って」「産んでくれた実母さんとお話しした時も、『本当に大切に育てます』ってことを伝えました。自分が産んだ子を手放すのはすごい覚悟だと思うし、その子が幸せになって欲しいから手放すってことだと思うので」と涙ぐみながら振り返った。

 そうしてスタートした武内さんの子育ては、すぐに壁にぶち当たった。「子育てがしんどいって言ってはいけないんじゃないか。言ったらウチじゃなくてもいいわけじゃないですか」と、“母としての当たり前の悩み”さえ言えなかったという“養親だからこそ”の葛藤を明かす。また、子どもを迎えても最低半年は試験養育期間となり、トラブルなどが発覚すれば家庭裁判所から養子縁組が認められない可能性もあることから、「泣いててどうにもならない時もあるじゃないですか赤ちゃんって。でもそれを通報されたらどうしようとか。通報されたら終わりなので、それくらいピリピリしてた」と、当時の緊張感を語った。

 さらに、長男が原因の分からない体調不良で苦み、体重が19キログラムから15キログラムまで減少した時期には、「ずっと一緒にいるのは私なので、自分を責めていた」と思い詰める日もあった。そんないくつもの苦難を、家族一丸となって乗り越える中で、家族の絆の大切さを改めて学んだ武内さんは、「嘘はつかない、隠し事は絶対しない、子どもたちとちゃんと向き会うことが絆を積み重ねていくこと」という考えから、子どもたちに既に実の親ではないことを伝えているという。「今は本当の家族になる過程。だから今後もこれからも手を抜かずに育児したいんです」と力強く語った。

 スタジオゲストのアイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー衛藤美彩(えとう・みさ)さんは、同じく不妊治療を経験し2児を体外受精で授かった立場から、「採卵20回ってとてつもない事なんですよ」「私も改めて子どもと向き合おうって思えました」と涙ながらに語った。

 さまざまな女性の生きざまに触れ、自身の価値観と照らし合わせながら“女性の幸せ”について飾らない言葉で語り合うバラエティー番組。無料配信されている。

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