阿部なつき：「キューティーハニー」役作りで「女性らしい曲線美を意識」　SNSでの体重公表のワケ明かす

　モデルとして活躍する阿部なつきさんが、永井豪さんの人気マンガ「キューティーハニー」の“令和版”ショートドラマ「キューティーハニー BELOVED ENEMY」（動画配信サービス「DMMショート」で配信中）で主人公・如月ハニーを演じる。阿部さんは役を演じるにあたって体作りに取り組み、「細さ重視」の考え方から離れ、女性らしい曲線美を意識したと明かした。

　“令和の峰不二子”と呼ばれる抜群のスタイルを持つ阿部さんだが、よりハニーらしさを表現するため、体作りを一から見直したという。細さを求めるのではなく、特にお尻を中心に鍛え、しなやかな曲線を引き出すトレーニングに重点を置いた。

　「セクシーなハニーのボディーラインを表現できるように頑張りました。以前は周りの芸能人と比べて“もっと痩せなきゃ”と思った時期もあり、ストイックになって細くなりすぎていたんです。でも、ハニーの役作りで得た今の体形がとても好きです」

　以前は食事量を減らしたり、外食を避けるなど“自分ルール”を徹底していた。「写真集の撮影などで、ウエストを強調するためにかなり細くしていました」という。しかし今作の役作りで食事量を増やしてからは、食事を楽しむことも大切にしている。

　「鶏肉や豆腐などタンパク質を中心に摂（と）りつつ、リンゴやサツマイモで糖質も補給しています。自炊中心ですが、たまに外食も取り入れ、マイルールに縛られないことで心にも余裕が生まれました」

　身長160センチ、体重42キロとSNSで公表したことも話題になったが、「体重を気にしているわけではなく、過去の自分と比べることを大切にしています」と話す。

　「SNSで発信したのも3年前の自分と比べて“やってきたことは間違ってない”と思えるから。自分のポテンシャルを信じられるんです。ただ、私と比べて“もっと痩せなきゃ”と思ってしまう子もいるかもしれないので、それが良かったのかどうかは正直分かりません。3年後に振り返ったら『あの時は未熟だったな』と思うかもしれませんが、とりあえず自分のやりたいことを大切にしています」

　阿部さんにとって体作りは、心の持ち方とも深く結びついている。SNSには「痩せ過ぎ」という声も寄せられたが、「人それぞれ合うものがある。あまり人と比べないようにして、美しさを追求していくことが、精神的な安定にもつながっている気がします。自分の体に自信を持つと、気持ちも前向きになれる」と穏やかに語る。

　かつてストイックに細さへこだわっていた時期から、女性らしい体を楽しみながら作る方向へ。ハニーを演じた経験は、体だけでなく心の在り方にも大きな変化をもたらしているようだ。

　「キューティーハニー」は1973年に誕生し、テレビアニメ、実写映画、舞台公演などさまざまなメディアミックスで展開され、半世紀以上にわたって愛されている人気シリーズ。美少女アンドロイドの愛の戦士キューティーハニーが、父の敵討ちのために、変身能力と戦闘能力を生かして犯罪結社と戦う。今作では、原作にはないオリジナル展開で現代のオフィスが舞台となる。