NHKの情報番組「あさイチ」に出演したパーソナルトレーナーの玉置達彦さん

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あさイチ：美背中になるコツは？　田中みな実の元パーソナルトレーナーが伝授　1日2回の即効性のあるエクササイズも

2025年12月14日　09:00

　NHKの朝の情報番組「あさイチ」（総合、月～金曜午前8時15分）の「老いは後ろ姿から始まる！？　美容に！健康に！後ろ姿改革SP」（9月放送）に出演したパーソナルトレーナーの玉置達彦さん。美しく、健康的な背中になるためのトレーニング方法などを語った。

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　◇独自に考案した“若々しい後ろ姿を作る”エクササイズ

　「あさイチ」で放送した「老いは後ろ姿から始まる！？　美容に！健康に！後ろ姿改革SP」の回では、視聴者から猫背や巻き肩、首や肩回りの肉づき、肩こりなどの悩みなどが約1800件寄せられた。

　そこで、簡単で効果的という玉置さん考案の“若々しい後ろ姿を作る”エクササイズが紹介された。

　やり方を簡単に説明すると、まず両脚を肩幅に開き、左手を鎖骨に右腕を体の横へ伸ばし、顔は左側へ向ける。右手のひらは親指を上に、手首を背中側へ少し反らし、後ろ回しを20回する。次に左右を入れ替えて、今度は左手で20回後ろ回しする。左右20回ずつをワンセットに1日2回が目安となる。

　玉置さんは「起床後と入浴後にエクササイズするのがおすすめ。起床後は代謝が上がり、入浴後は筋肉が温まっているのでより効果が期待できる」と話す。

　注意点は、左右の鎖骨の真ん中から大きく回すこと。肩甲骨も意識しながら、なるべく大きく遠くへ回すようにする。痛みがある場合は中止すること。

　実践した人からは「回していると腕の筋肉が痛くなる」「骨がボキボキ鳴る」との声が上がった。玉置さんは「背中の僧帽筋という大きな筋肉が動いている。これは首・肩・背中を覆う筋肉で日頃使わないので音が鳴ることも。スマホやパソコンを使っているとかなり体が硬くなっている人が多いので、意識して体を動かすことで即効性があって、脂肪解消、美姿勢への道が開けます」と語る。

　このエクササイズを毎日実践すると3、4日で肩が軽くなり、首回りがすっきりしてきて、2～3カ月で肩、背中回りの肉づきの解消が期待できるという。

　そのほか同回では、玉置さんが考案したという横向きに寝そべって脚を開いたり、閉じたりする“美尻ヒップアップ”エクササイズや、他の講師による頭からくるぶしまで一直線の姿勢を保ちながら、目線を上げてかかとを意識しながら歩く“10歳若返る美しい歩き方”も紹介された。

　◇体の変化が人生を大きく変える場面を何度も見てきた

　玉置さんは1991年生まれ、静岡県出身の34歳。幼稚園児の頃から大学卒業までサッカーをしてきた。プロを目指した時期もあったが、「ずっとスポーツをやってきて、体に関することに興味が湧きまして。そういった仕事に就きたいと思いました。世の中の人に健康を届けられたらいいなと考えていました」という。

　トレーナーとしてのメソッドは独学で編み出した。「いろんな筋肉があったり、細胞があったりするので、知識と実際の体の動きをリンクさせるのには、手間取りましたね。理系的な知識も入れなくてはならないので大変でした」と話す。

　今回、「あさイチ」に出演して「普段はジムや整体の現場でお客様に向き合っていますが、今回はテレビを通じて『体を整えることの大切さ』をより多くの方に届けられて、とても光栄でした。これまで芸能関係の方のボディメークをサポートさせていただいたり、整形外科と連携してリハビリや不調改善に取り組んできた経験がありますが、今回の放送でその一部を一般の方にも分かりやすくお伝えできたのは貴重な機会でした」と語る。

　トレーナーとしての一番の喜びは、「お客様の“体が変わることで表情まで明るくなる瞬間”を見ることです。芸能人の方が撮影など自信を持って臨めたり、クリニックとの連携の中で、症状がつらくて歩くのも大変だった方が少しずつ歩けるようになって、今では旅行で山登りしたりと、体の変化が人生を大きく変える場面を何度も見てきました」と顔をほころばせる。

　逆に難しさは、「一人一人、生活習慣も体の状態も違うので、その方に合ったアプローチを見極めることです。ただ、それこそがやりがいでもあります」と力を込める。

　◇“背面のライン作り”が特に大切

　田中みな実さんのパーソナルトレーナーを4年ほど務めたという玉置さん。芸能人のボディーメイクを担当する際は「“背面のライン作り”を特に大切にしています」という。

　「背中は自分では見えにくいので、姿勢の崩れに気づきにくいのです。周りの人から言われてショックを受けて、整体やジムに来る方が多くいます。猫背や巻き肩は年齢以上に老けて見える原因にもなります」といい、「田中さんのように意識が高い方には、筋肉の“質”を高める調整をお勧めします。前面の筋肉（胸や肩の前）を緩め、背中や体幹の深層筋を活性化すると、自然に上品な姿勢が作られます。撮影前の調整でもよく行ってきた方法で、短時間でもスッとした立ち姿になるので即効性があります」と話す。

　美しい姿勢はファッションの着こなしや所作にも表れるといい、「また、クリニックとの連携の経験からも、背中や肩を整えることは肩こりや腰の不調改善にも直結すると実感しています」と明かす。

　玉置さん自身も「お客様対応だけでなく、デスクワークもしているので、忙しい日でもなるべく時間を作って、自分なりの“姿勢をリセットするルーティン”を行っています。ながら時間や隙間時間を使って、1～2分でできる内容を積み重ねています」といい、「あと、移動はなるべく歩いて運動量を確保するなど、特別な時間を取るより、負荷をかけすぎずに“無理なく続けられる習慣”を持つことが効果的だと確信しています」と語る。

　最後に、美背中になりたいと願う40、50代の女性に向けて、「この年代は体の変化を実感しやすい時期ですが、同時に“まだまだ変われる”年代でもあります。皆さん正しい方法を知り、少しずつ習慣にすることで大きく変わっていきます。後ろ姿が若々しくなると、心まで前向きになります。“体を整えることは未来を整えること”につながると思うので、まずは簡単なことで良いので、その第一歩を踏み出していただきたいです」とメッセージを送った。

　＜プロフィル＞

　たまき・たつひこ　1991年4月23日生まれ、静岡県出身。パーソナルトレーナー。田中みな実さんのパーソナルトレーナーも務めたことがあるなど、これまで多くの芸能人を担当。背中から見た目・印象を変えるメソッドに定評がある。幼少期はサッカーをプレー、プロ野球・阪神タイガーズの岩崎優投手は同郷の友人で、最近は野球観戦も趣味に。

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