来日し、取材に応じたユン・ソクホ監督
“韓流ブーム”の火付け役となった韓国ドラマ「冬のソナタ」(冬ソナ)が、4K映像で再編集され映画化。映画「冬のソナタ 日本特別版」が全国で公開中だ。来日したユン・ソクホ監督に、撮影当時のペ・ヨンジュンさん、チェ・ジウさんとの思い出や、映画化でこだわったポイントなどを聞いた。
あなたにおすすめ
私の美容習慣:野波麻帆 自家製の鶏ガラスープを使った野菜・鶏肉中心の食生活 ピラティスで運動習慣も
◇「予想外の出来事」だった日本の冬ソナブーム
“冬ソナ”は、高校時代、互いの初恋だったチュンサン(ペ・ヨンジュンさん)とユジン(チェ・ジウさん)だが、チュンサンは不慮の事故で命を落としてしまう。10年後、インテリア会社を経営するユジンの前に、チュンサンと瓜二つのミニョン(ペ・ヨンジュンさん2役)が突然現れる……というストーリー。日本では2003年にNHKのBS、2004年にNHK総合テレビで放送された。2004年の「ユーキャン新語・流行語大賞」では「冬ソナ」がトップ10に選ばれるなど、大きな注目を集めた。
ユン監督は「生きていると予想外の出来事にも出くわすことがあると思った」と当時の日本での人気ぶりを振り返る。
「当時は韓国のドラマが日本のテレビで放送されることはあまりなかったので、『冬のソナタ』の結果がすごく心配でした。うまくいけばいいものの、もし結果が悪かったら、国に恥をかかせることになってしまうので……。放送が始まって、皆さんからすごく愛されていることを知り、安心しました。チェ・ジウさんと一緒に取材で日本を訪れたときは、空港に着いた時に、いわゆるフラッシュの洗礼を受けました。目がくらむほどのカメラの台数に『一体何が起きているんだ?』という衝撃と驚きと感動を覚えました。今回映画という形で、約20年ぶりに日本の観客の皆さんにお会いできることになって、とてもうれしいです」
再編集する中で、まず意識したのは「劇場の大きな画面で見られる映像としての魅力」。「当時の美しい風景を、劇場の大画面で再確認して、また喜びを感じていただけたら」と話す。さらに、音楽面では、エンドロールでチェコのオーケストラの演奏で新たにレコーディングした「マイメモリー」が流れる。「その音楽を聴きながら余韻を感じてもらえるようにしました。“サムシングニュー”を感じていただけると思います」
20話のドラマを約2時間の映画にまとめるにあたり、泣く泣くカットしてしまったのが、高校生時代のユジンが一人でダンスを踊って、それを実はチュンサンが見ていたというシーン。
「ユジンの表情もすごく可愛らしいですし、まだそこまで親しくはない2人が、お互いに惹(ひ)かれているというのをすごくよく表していましたが、時間的に入れるのが難しかった」
◇チェ・ジウの涙にはまさかの理由
チェ・ジウさん、ペ・ヨンジュンさんとの撮影当時の思い出深いエピソードも教えてくれた。
「すごくよく覚えているのが、スキー場で雪降らし機の中でユジンが泣くシーン。本当は、ミニョンに気持ちがあるけれども、婚約者のサンヒョク(パク・ヨンハさん)が入院したという知らせを聞き、どうしようもない思いを抱えて雪に当たりながら泣くというシーンです。チェ・ジウさんがすごく悲しそうにうまく演じてくれたので、カットのあとに『すごく良かったよ。悲しくきれいに泣けていた』と声をかけたら、『監督も一度ここに立ってみてくださいよ。こんなふうに涙が出ないわけがないくらい寒いんです。あまりの寒さに自然と涙が出ました』と言ったんですね。私はてっきり演技だと思っていたんですが、リハーサルもし、何度も何度も撮り直しながら演技をしていた俳優がどれだけ寒いかは、監督の立場では分からなかったんですよね(笑)。
ペ・ヨンジュンさんとの思い出で印象深いのは島で撮影をしたエンディング。ペ・ヨンジュンさんはその日の撮影を終えてすぐに飛行機で移動しなければならなかったんですが、涙を一筋スーッと流すシーンでなかなかうまく流れなかった。感情表現としてはちゃんとできていたし、OKを出しましたが、本人が納得せず『ダメです、監督。もっとやります』と言うので、何度も何度も撮り直しました。せっかく飛行機も諦めたのだから、頑張って徹夜してでもいいものにしようと思いました。その日は夕焼けがすごくきれいで、最後の2人のシーンは即興で撮影を追加したことを思い出しました」
昔からのドラマファン、新たに作品に触れる人に向けて、それぞれ注目ポイントも聞いた。
「私自身、日本に何度も行き来するようになって、どういった要素を日本の皆さんが好きでいてくれたのかを自分なりに分かっているつもりなので、できるだけそういった要素は入れ込むように努力をしました。ただ、ドラマで見ていたものをそのまま見るというよりも、たくさんあるピースの順序を入れ替えてリモデリングしているので、ドラマとは違う流れを見つける楽しみというのもあるかなと思います。
また今回初めて映画でご覧になる方たちは、長時間のドラマを圧縮し、本来よりスピーディーな展開になっているので、現代のスピーディーなものを好きな若い人たちにとっても、そんなに退屈することもなく楽しめるのではないかなと思います。映画化にあたって、核になる愛情以外の部分を削ぎ落としましたので、俳優さんたちの本物の演技で、純愛がしっかり感じられると思います。あとは、愛情のクラシックな感じを感じてほしい。『冬のソナタ』が本当に多くの人に愛されたのには何らかの理由があるはずなので、この映画を通じて、何が皆さんをこんなに虜にしたのかを感じていただけたらと思います」
あなたにおすすめ
私の美容習慣:野波麻帆 自家製の鶏ガラスープを使った野菜・鶏肉中心の食生活 ピラティスで運動習慣も