東宝東和株式会社クラシックの美しさと現代の洗練。世界最高峰の舞台を大スクリーンで―「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」永遠の名作から斬新な新演出まで、豪華ラインナップが勢ぞろい!

ロイヤル・オペラ・ハウスで繰り広げられる、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエの舞台を映画館で現地さながらに体感できる「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」。数あるレパートリーの中から選りすぐりの人気作品を上映し、斬新でドラマティックな演出を大スクリーンと迫力ある音響で楽しむことができる。
新シーズン「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」が、2025年12月19日(金)~2026年7月9日(金)までの期間中、全9演目を各1週間限定にて全国公開中!ライブ観劇とは一味違う、贅沢で至福の時間を映画館で味わえる。
ナタリア・オシポワが体現するウルフの内面世界―ウェイン・マクレガーが創り上げた革新的バレエ『ウルフ・ワークス』
ロイヤル・バレエの常任振付家であり、科学的アプローチを通じて革新的な作品を生み出してきた現代バレエ界の旗手ウェイン・マクレガー。ヴェネチア・ビエンナーレのダンス部門芸術監督も務め、「サー」の称号を授与された彼の代表作が、小説家ヴァージニア・ウルフの世界を3つの作品を通して描いた『ウルフ・ワークス』。20世紀を代表する作家ウルフは、従来の文学形式にとらわれず、内面の流れを描く独自の文体で知られている。2015年の初演以来、オリヴィエ賞やナショナル・ダンス・アワードを受賞し、ロイヤル・バレエのみならずミラノ・スカラ座バレエやアメリカン・バレエ・シアターなど、世界を代表するバレエ団でも上演されるほどの人気作。
今回の上映では、第1部「ダロウェイ夫人」でウルフの分身クラリッサを、現代最高のバレリーナであるナタリア・オシポワが演じる。深みのある演技と共に、マクレガー特有の複雑な動きを劇的に表現している。クラリッサの少女時代は前田紗江が演じている。クラリッサの同性の恋人サリーをレティシア・ディアス、クラリッサの過去の恋人ピーターをウィリアム・ブレイスウェル、さらにクラリッサの夫は、来シーズンよりプリンシパルとして入団する話題の新スター、パトリシオ・レーヴェが好演。戦争の後遺症に苦しむ兵士セプティマスはマルセリーノ・サンベ、そしてその妻を高田茜が演じている。
若きクラリッサ役を演じた前田紗江が、インタビューで『ウルフ・ワークス』について語った。
ーー作品を拝見して、幻想的で言葉にならないほど美しかったですが、ご自身で一番印象に残っているシーンはどこになりますか?
一幕の終わりで、ピーターとリチャードが歩き、その後にクラリッサと私が演じる若い頃のクラリッサが交差する場面があるんですけれども、そこはとても印象に残っています。
そのシーンでは、最初に踊ったピーターやサリーとの関係性だったり、若いクラリッサの過去の人生だったり、さまざまな感情が描かれているんです。そういった感情の流れがすごく印象的でした。
その後に、ナタリア・オシポワさん演じるクラリッサと少し踊らせていただく場面もあって、そこも特に心に残っています。
ーークラシック作品とはまた異なる、現代作品ならではの難しさや魅力があると思うのですが、『ウルフ・ワークス』のようなコンテンポラリー作品に出演する意義や楽しさは、どのように感じていらっしゃいますか?
クラシック・バレエとは全然違って、自分の体を精一杯使って表現するので、表現の幅が本当に広いんです。
その分、登場人物の感情をより深くお客様に伝えられると思っています。コンテンポラリー作品を通して、より繊細な感情表現ができるのが魅力ですね。クラシック・バレエも大好きなんですけれども、こういった作品は自分を表現できる幅がさらに広がると感じています。
ーー今回踊るにあたって、何か準備されたことはありましたか? 原作を読まれたりとか。
原作自体は読んでいないんですけれども、インターネットで物語を何度も調べました。
リハーサルが始まる前に、自分がどんな役なのかを理解したうえで取り組むようにしていました。
ーー見る側に解釈が委ねられる作品だと思うのですが、前田さんご自身はどのような解釈でクラリッサを演じられたのでしょうか?
やはり、オシポワさん演じるクラリッサの孤独や悲しみが描かれている作品だと思っています。
彼女の過去や記憶が交錯していく中で、私にとって特に大事だったのは、ピーターとサリーとのパ・ド・ドゥでした。その二人との関係性、人間関係を描くことを一番大切にして演じていました。

(左から)前田紗江、ハリス・ベル
ーー今回、パートナーのハリス・ベル さんとも同じステージに立たれていましたけれども、お二人で作品について話し合われたことなどはありましたか?
ハリスがロイヤル・バレエ団に入って最初にいただいたソリスト役が、この作品だったんです。
彼は3~4年前にも同じ役を演じていて、この作品が彼のキャリアを変えたと言えるほど大切な作品になっているので、普段からよくこの作品について話していました。
ーー本作は、まさにヴァージニア・ウルフの内面を表現した作品だと思うのですが、前田さんご自身、彼女と通じる部分を感じたりはしましたか?
難しいですね。ただ、バレエ版と原作はまったく同じではない、ということはスタッフの方からも言われていました。原作を理解することはとても大切なんですけれども、バレエならではの表現として作られている作品なんだなと感じています。
ーー逆に、本作を通して共演者の方から刺激を受けたことはありますか?
やはりナタリア・オシポワさんですね。この作品だけではなく、クラシック・バレエ作品でも本当に表現力が素晴らしくて、いつも尊敬しています。
今回、近くで拝見する機会があって、目線の使い方や本当に細かな表現など、役に入り込むことの大切さを改めて学ばせていただきました。

ナタリア・オシポワ
ーーシネマでは『くるみ割り人形』のクララ役などの幼い少女のイメージがすごく強かったので、今回のように若い大人の女性を演じられているのがとても新鮮でした。
ファンの方も気になっていると思うんですが、体調管理やメンタル面で日々ルーティンにされていることはありますか?
最近は、時間があると自然の中に行くようにしています。ロイヤル・バレエは公演数もリハーサルも本当に多くて、ずっと同じ建物の中にいることも多いので、リラックスできる時間がある時は外へ出るようにしています。イギリスは公園も多いので、自然の中で過ごしてリラックスしています。
ーー最後に、日本のファンの皆さんへ『ウルフ・ワークス』をご覧になる方にメッセージをお願いします。
日本の方には、こういった作品はまだあまり馴染みがないかもしれません。
クラシック・バレエとはまったく違う、コンテンポラリー・バレエならではの楽しさや素晴らしさを感じていただけたら嬉しいです。ぜひ楽しんで観ていただければと思います。
ーー本日はリハーサル中にお時間をいただき、ありがとうございました。
【STORY】
I NOW, I THEN 「ダロウェイ夫人」
ダロウェイ夫人--ウルフが1925年に発表した意識の流れ小説--は一日という時間軸を舞台に、二つの物語を交錯させる。パーティーの準備に追われる社交界の女主人と、精神鑑定へ向かう心的外傷後ストレス障害状態の退役軍人。決して出会うことのない二人--守られた内側の人物クラリッサと、社会から疎外されたセプティマス--は、ともに過去に苛まれている。ウルフの録音エッセイ『職人の技術(クラフツマンシップ)』の一節で幕を開ける『I NOW, I THEN』は、『ダロウェイ夫人』の創作過程への旅路である。小説の断片的な物語と、自身の精神疾患を題材として描いた経験を含むウルフの自伝的側面が織り交ぜられている。
ビカミングス 「オーランドー」
「1910年の12月ごろに、人間の本質は変化した」ヴァージニア・ウルフ。
女性の役割や権利、芸術や文学における表現様式、宇宙論の急速な進歩など、あらゆる分野で再調整が行われた時代に書かれた、ウルフの画期的な1928年の小説『オーランドー』は、300年にわたって老いることなく旅をし、その過程で性別も変化していく幻想的な人物を中心に描いている。人間関係は、自分自身との関係でさえも、つかの間のものであることが明らかになり、相対性と可塑性が彼女の時間と空間の体験を決定づける。『BECOMINGS』は、生命が複数の形を通り抜けるエネルギーである、広大で絶えず変化し続ける宇宙という、オーランドーのめまいがするような広角のビジョンを提示している。それは、昆虫の羽の、短くて華麗な閃光、妊娠、出現、消滅、そして移動である。
火曜日 「波」
壮大で哀歌的な『波』(1931年)は、ウルフが自らの不妊と、対照的に激しい母性を持つ姉ヴァネッサへの反応として構想した、最も実験的な小説である。この小説では、幼少期から老年期へと成長する六人の声に、自然の衰退と再生の象徴が散りばめられており、最も重要なのは絶え間なく繰り返される海である。ウルフの全作品に見られる水中イメージへの独特の傾倒に応えるように、『TUESDAY』は『波』のテーマと、作家が溺死による自殺を遂げる描写を融合させる。ウルフがオース川へ向かう歩数を数え、最後の旅路へと向かうように、彼女の小説の世界もまた抽象化と沈黙へと向かっていく。
《ウルフ・ワークス》
演出、振付:ウェイン・マクレガー
音楽:マックス・リヒター
美術:Cigue, We Not I、ウェイン・マクレガー
衣裳デザイン:モーリッツ・ユンゲ
照明デザイン:ルーシー・カーター
映像デザイン:ラヴィ・ディープレス
音響デザイン:クリス・エカーズ
メイクアップデザイン:Kabuki
ドラマツルギー:ウズマ・ハミード
ステージング:アマンダ・エイルズ、ミカエラ・ポリー、ジェニー・タッターサル、アントワーヌ・ヴェレーケン
レペティトゥール:ジャン・アティムタエフ
主演指導:エドワード・ワトソン
キャスト
I NOW, I THEN「ダロウェイ夫人」より
ヴァージニア・ウルフ/クラリッサ:ナタリア・オシポワ
リチャード:パトリシオ・レーヴェ
若き日のクラリッサ:前田紗江
ピーター:ウィリアム・ブレイスウェル
サリー:レティシア・ディアス
セプティマス:マルセリーノ・サンベ
レツィア:高田茜
エヴァンス:マルコ・マシャーリ
ビカミングス (「オーランドー」より)
アクリ瑠嘉、ハリス・ベル、リアム・ボズウェル、クレア・カルヴァート、レティシア・ディアス、金子扶生、前田紗江、マルコ・マシャーリ、中尾太亮、マルセリーノ・サンベ、フランシスコ・セラノ、高田茜
火曜日 (「波」より)
ナタリア・オシポワ、ウィリアム・ブレイスウェル、クレア・カルヴァート
デニルソン・アルメイダ、マディソン・ベイリー、ベサニー・バートレット、ラヴィ・カノンニアー=ワトソン、マーティン・ディアス、オリヴィア・フィンドレイ、リュック・フォスケット、ハリソン・リー、キャスパー・レンチ、エラ・ニューストン・セヴェルニーニ、アイデン・オブライエン、ハンナ・パーク、マディソン・プリッチャード、ケイティ・ロバートソン、佐々木須弥奈、ブレイク・スミス、ジネヴラ・ザンボン
レオ・アルミタージュ、ウィリアム・クーパー、マデリン・コープランド、ピッパ・レイク、ベルタラン・ヴィンツェ、ダーシー=ローズ・ウォラル=ハルステッド
2026年2月9日上演作品/上映時間:3時間3分
5/15(金)~5/21(木) TOHOシネマズ 日本橋 ほか1週間限定公開!
■公式サイト:
http://tohotowa.co.jp/roh/
■公式X:
https://x.com/rbocinema
■配給:東宝東和
#RBOウルフ・ワークス
https://www.youtube.com/watch?v=8PMluihKPLw
「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26」シーズン予告
企業プレスリリース詳細へPR TIMESトップへ