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語り継がれるべき日本の女性たちがいた。戦後、その多くは教科書から消えた。
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語り継がれるべき日本の女性たちがいた。戦後、その多くは教科書から消えた。

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語り継がれるべき日本の女性たちがいた。戦後、その多くは教科書から消えた。

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株式会社ハート出版
復刻版『中等歴史 国史篇 女子用』刊行。神代から幕末、各時代を生きた日本女性の鑑。解説は杉田水脈元衆議院議員。




■今の歴史教科書ではほとんど触れられない女性たち
源氏物語を書いた紫式部は知っている。和宮親子内親王の名も歴史の授業で聞いたことがある。でも、夫の死後に自ら軍を率いて出征した皇后の決断の経緯は? 関ヶ原の前哨戦で人質となることを拒んで自害した武将の妻は? 勤王の志士たちを山荘に匿い、孤島に流されながら維新の夜明けを見届けようとした女性がいたことは?
本書は、大東亜戦争末期に文部省が著した高等女学校用国史教科書『中等歴史 二・三』を復刊したものです。戦後、GHQの指令により回収・処分されたこの教科書には、今日の歴史教科書ではほとんど触れられない女性たちが、神代から幕末に至る通史の中に、時代を追って具体的に描かれています。

■各時代を支えた女性たち
本書の最大の特色は、「女子用」として編まれた国史教科書である点にあります。男子用とは異なり、本書は各時代の節目に女性の事績を意識的に盛り込んでいます。
「皇威の発展」の章では、皇女が神鏡の奉斎を担った記録が登場します。
また、夫を助けて蝦夷の大軍を退けた武将の妻が数行で紹介されます。
「平安の御代」の章では、紫式部・清少納言に加え、和泉式部・伊勢大輔・赤染衛門・小式部内侍ら女流歌人が並び、蜻蛉日記・更級日記の作者たちにも触れます。
「京かまくら」の章では、北条政子の内助の功とともに、時頼の母・松下禅尼が子に家訓を伝えた話が語られます。
「室町と戦国」の章では、武田勝頼の妻が天目山で夫と運命を共にした経緯、細川忠興の妻が貞節と節操を全うするために自ら死を選んだ場面が描かれます。
そして「幕末の世局」の章では、勤王志士を匿い、孤島に流され、断食で武運を祈り続けた野村望東尼の生涯が丁寧に記されています。
歴史の大きな流れの中に、日本婦道の鑑とも言える女性たちが時代ごとに現れ、消えていく。その積み重ねを一冊で通観できる書物は、現代においても多くはありません。



■知られざる女性たちのエピソード
たとえば、赤穂浪士の討ち入りを支えた母たちの話は、広くは知られていません。大高源吾とその弟の母・貞立尼は、両児の切腹に涙一滴見せず、義士の遺族を助け励まし、死に至るまで菩提を弔い続けたと本書は記します。
「幕府と大名」の章に登場する加賀の千代女は、「朝顔につるべとられてもらひ水」の句で知られる俳人です。荒木田麗女は伊勢の祠官の家に生まれ、和歌・連歌・歴史物語を著しました。太田垣蓮月尼は諸芸に通じ、陶器製作の収入を貧民への施しに使ったといいます。
いずれも歴史の本流には登場しない女性たちですが、本書ではこうした人物が各時代に点在し、読み進めるうちに「この時代にも、こういう女性がいたのか」という発見の連続があります。

■忘れられた女性たちの輪郭を、過去の教科書から手繰り寄せる
歴史書の中の女性たちは、しばしば「誰かの妻」「誰かの母」として登場し、名前すら記されないことがあります。本書もその傾向を完全に免れているわけではありませんが、少なくとも女性の事績を各時代に意識的に位置づけようとした、稀な構成で描かれています。
敗戦による歴史の断絶によって伝えられなくなった日本女性の神々しい姿が、この一冊に残っています。

■現代の歴史書とは異なる文体
本書は旧字・旧仮名遣いは現代表記に改め、難解な語彙には巻末の用語説明が付いているため、通読に支障はありません。ただ、文語調の語り口や当時特有の言い回しはそのまま残っており、現代の歴史書とは異なる読み味があります。



【書籍情報】
書名:[復刻版]中等歴史国史篇 女子用
著者:文部省
解説:杉田水脈
仕様:A5並製・220ページ
ISBN:978-4802402590
発売:2026.05.19
本体:1700円(税別)
発行:ハート出版
商品URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4802402597



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