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女優の高島礼子さんが8月1日に公開された劇場版アニメの人気シリーズ最新作「マダガスカル3」の日本語吹き替え版で、前作、前々作に続いてレギュラーキャラクターのカバのグロリアの声を担当している。グロリアは、体重はヘビー級だがおちゃめで明るく愛らしい仲間たちの紅一点で、アフリカでのっぽのキリンのメルマンとの恋を成就させ、サーカス一座の中で愛を育んでいるキャラクター。米国では黒人女優のジェイダ・ピンケット・スミスさんが声を担当している。“声のメリハリを普段よりもつけて”グロリアの声を出しているという高島さんに、こだわりについて聞いた。(毎日新聞デジタル)
高島さんが女優の仕事を続けていく上でこだわりを持って気を付けていることは「絶対食べることかな。食事だけは必ず、三度三度じゃなくても絶対に何かをちゃんと食べますね」という。「ダイエットは絶対にしません」といいながら美しいプロポーションを保っているが、そのほかにも気をつけていることは、「睡眠ですね。寝られるときには必ず寝るようにしています。それは大事だなと思いました」と実感を込めて語る。
「なるべく水分とろうとか、適度な運動が必要だし、とにかく何かを始めたらとことん続ける、継続をすることが大事だなということも思っているんですけど……」と前置きした上で、一番こだわっていることは「一つのことにはとらわれないようにしています」と話す。
具体的には「仕事にしても一筋にはしたくないんです。仕事をしているんだったらちゃんと家のこともやる、友だちともたくさん話したいから時間を作るようにもするし。あまりとりつかれたように一つのことばかりに集中しないように、周りが見える状態の自分でいようということにこだわっていますね」と言い切る。
それは自分の性格を自己分析した上で心がけていることで、「そうしないと、集中しちゃって、そこ(ある一つのこと)しか見えなくなっちゃうんですよ。そういう自分の性格もあるので、あえてそうしているのかもしれないんですけど」という。
「マダガスカル3」で担当するグロリアは、紅一点で温かく他のメンバーを包み込むようなキャラクターだ。グロリアについて高島さんは「姉御肌で、かといっていつも上から目線というわけではなくって、引っ張るところは引っ張って、みんなについていくところはついていくという二面性があるところがグロリアの好きな部分です」と分析。
自身と似ているかどうかと聞くと、「決して姉御的に引っ張っていくだけではなくって、(ライオンの)アレックスや(シマウマの)マーティがちょっと脱線しそうな突拍子もない行動に出るものについては『もうしょうがないわね』ってついていくという。そんなグロリアの臨機応変さが私は好きなんですけれども。それが私にあるかというと、なかなか客観的には分からないですけど、すてきだなとは思います」とあこがれもこめて語る。
次回は「マダガスカル3」の日本語吹き替え版のアフレコについての苦労や女優という仕事について聞いた。
<プロフィル>
1964年7月25日生まれ、神奈川県出身。特技はモータースポーツで「国内A級ライセンス」を取得している。88年、時代劇ドラマ「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)で女優デビュー。その後、「女教師」(98年)、「傷だらけの女」(99年)で主演するなど数々のドラマに出演している。12年は、 連続ドラマ「ハンチョウ5 警視庁安積班」に出演。映画は、93年に「さまよえる脳髄」で初出演。01年には「長崎ぶらぶら節」での演技で第24回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。そのほか、「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」(10年、錦織良成監督)「SPACE BATTLESHIPヤマト」(10年、山崎貴監督)や「HOME 愛しの座敷わらし」(12年、和泉聖治監督)など数多く出演。1日公開の劇場版アニメ「マダガスカル3」の日本語吹き替え版で、「マダガスカル」(05年)、「マダガスカル2」(08年、吹き替え版は09年)に続いてカバのグロリア役を担当している。