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彼女がキレイな理由:野波麻帆さん「本質を見て共感し合える人がすてき」 映画「つやのよる」出演

 女優の野波麻帆さんが、阿部寛さん主演で公開中の映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」(行定勲監督)に出演している。奔放で不貞を続けた妻・艶に悩まされていた松生春二(阿部さん)と艶の過去の男たちにまつわる女性たちの物語で、野波さんは艶の最初の夫だった男性から好意を寄せられる不動産会社勤務の女性・橋本湊(みなと)を演じた。野波さんに男性との理想の関係や休みの日の過ごし方について聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 映画は、直木賞作家・井上荒野さんの恋愛小説が原作。春二は、艶が病におかされ、意識不明の状態になったことで、艶の過去の男たちに艶への愛の深さを確かめようと連絡を取り始める。野波さんと、小泉今日子さん、風吹ジュンさん、真木よう子さん、忽那汐里さん、大竹しのぶさんが艶の過去の男たちにまつわる女性を演じ、その女性たちは艶や艶とかかわった夫や恋人、父親に対し、怒りや嫉妬(しっと)などさまざまな感情を抱く。

 野波さんは昨年12月に俳優の水上剣星さんと結婚。男性に対して怒りや嫉妬を表す方かと聞くと、「若いときはあったような気がしますね。わーっと怒ったりしたこともあります。激情型だった」と振り返ったが、30代になってからは「(男性と)あんまりケンカもしなくなった」という。

 「自分が好きなもの、嫌いなもの、許せないこととかが明確になってきた。(お互いの)本質を見た上でいっしょに共感し合える人がすてき」といい、劇中の艶と春二の関係を「うらやましい」という。「阿部さん(が演じる春二)がずっと艶の本質をちゃんと見て、ずっと一緒にいる。あんなに奔放に生きてきた女の人なのに、好きでいてくれる男の人がいるって本当にすてき」とあこがれを感じたようだ。

 そんな野波さんは休日に料理をするのが「一番好き。ストレス発散で、没頭できます」という。料理を作るだけでなく、「2年ぐらい前からはまった」という独特の楽しみ方がある。「モロッコとかの海外の料理本を買ってきて、(調理過程の)写真を見て、このスパイスはこれかな、こうやって作るんじゃないかなって考えるのが好きなんです。すごく面白い」と笑顔で語る。

 友人を呼んでパーティーを行うこともあり、たくさんの人に料理を振る舞うのも「好き」という。「(自分が)お酒をよく飲むので、お酒をみんなで一緒に飲むのが好きですし、自分が作った料理を『おいしい』って、どんどんたいらげてくれているお友だちを見ているのも幸せ。楽しいですね」と話している。

 次回は、野波さんのこだわりについて聞く。

 ◇プロフィル

 のなみ・まほ。80年5月13日生まれ。東京都出身。96年の「第4回東宝シンデレラ」でグランプリを受賞し、97年の映画「モスラ2」でデビューした。98年の映画「愛を乞うひと」で主人公の娘を演じ、第22回日本アカデミー賞新人賞・助演女優賞などを受賞。映画、テレビ、舞台などで活躍している。今年は、出演した宮藤官九郎監督・脚本作品「中学生円山」が5月18日に公開される。

 

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