キレイのプロ、アンチエイジングデザイナーの村木宏衣さん(左)と対談した三浦理恵子さん
すっかり暖かくなり、お出かけが楽しい季節になってきました。連休明けということもあって、ちょっぴり気持ちが緩んでいる方もいるのでは? 今回は特にそんな女性に読んでいただきたい、キレイのプロの方との対談編をお送りします。エステティックサロン「スタイルM」代表で、アンチエイジングデザイナーの村木宏衣さんがゲストです。経験と実績に基づいた興味深いお話をうかがいながら、私が日ごろ実践している美容法へのアドバイスもしていただきました。キレイに対するモチベーションがさらにアップする内容になってますので、ぜひ楽しみながら読んでくださいね!
◇まぶたが軽く、視界が広くなりました──三浦さん
三浦さん:先日初めて施術を受けさせていただいたのですが、村木先生の素晴らしい技術を体感できてすごくうれしかったです。「今はここを治してるんだな」とイメージしながら受けてたんですけど、そういう意味でもすごく勉強になりました。
村木先生:三浦さんは痛みにすごくお強いんですね(笑い)。施術の間中まったく痛がらなかったので驚きました。おまけに治してる箇所をずっと想像されてたなんて、改めて美への探求心がおありなんだなと実感しました。
三浦さん:私は先生が小柄なのにすごく力があることに驚きました(笑い)。前回私が受けたメニューはプチ骨格矯正と、リンパの流れをよくする矯正でしたよね。終わった直後から明らかに変化を感じることができました。まぶたが軽くなって視界が広く感じたんです。おでこの生え際によく出ていたシワも消えてビックリ! あれはどういうことをしていたんですか?
◇頭の筋肉のコリをほぐすことが美顔への第一歩──村木先生
村木先生:頭皮と骨の間、頭の筋肉も含まれるのですが、その部分は意外と緊張しているんです。それが片頭痛や肩こりなどの原因になる場合もあるんですが、そこの緊張をほぐすことをしました。もちろん、施術のステップとしてはまだ入り口の段階。回を重ねるごとにどんどん方法を変えていくんですよ。
三浦さん:前回の施術では、頭皮のコリをなくしてリンパの働きを促し、老廃物を押し流せるようにしてくださったわけですね! 本来の顔の状態が戻ってきたようで、顔と頭の皮膚は1枚でつながっているということを再確認できました。これからおでこを出すお仕事があっても全然気にせずにいられるので、先生に感謝です!
村木先生:私たちのサロンでは、筋肉を動かしてコリをほぐすことが美顔への第一歩だと考えています。筋肉が十分にほぐれて、弾力のある状態へ戻ったら、生活習慣でゆがんでしまった骨を本来あるべき位置へ戻して、顔全体のゆがみを取り除いていくんです。つまり、顔を正しいバランスにリセットする作業ですね。手と指先を使って、筋肉と骨をしっかりとらえて、直に動かしていきます。頭蓋骨(ずがいこつ)はゆがみが生じやすい骨でもあるんですよ。
◇効いていると実感、痛みなんて気になりませんでした──三浦さん
三浦さん:ゆがみが取れると頬骨やエラの張り出しが小さくなったり、目が大きくなると聞いたことがあります。鼻筋も高くすることができるんですよね。
村木先生:もちろん個人によって治したいポイントに違いがあるので、実際の施術の際にはじっくりカウンセリングをした上で、希望に沿って結果を出していく方法を取っていますが、この方法は従来のリンパマッサージと違って筋肉の深部まで働きかけるマッサージです。さまざまな悩みに応える対処法を見つけ出すことが可能なんです。よく他のリンパマッサージと何が違うのか聞かれるのですが、従来のリンパマッサージは筋肉の走行方向と平行にマッサージするもの。筋肉の深部をほぐすことはできないため、どうしても表面的で一時的なものになってしまうんですよね。だけど私たちが行っている顔筋整骨術は、筋肉に対して垂直に施術をするものです。筋肉の奥深くをしっかりほぐしていき、本来の弾力をよみがえらせていくんです。
三浦さん:だからあそこまで力を入れて押してくださるんですね。効いてるという実感があって、痛みなんてまったく気になりませんでした! 弾力を戻したあとも、さらに指先で刺激を与えるようなマッサージもされてましたよね?
村木先生:そうなんです。ほぐされた筋肉の最深部に指先で圧をかけて、動きを促進するんです。
◇原因から追究しないと改善しない──村木先生
三浦さん:なるほど! そうすることでリンパが押し流されて、老廃物が取り除けるわけですね。村木先生がよく“根本”とおっしゃる理由が少しずつ分かってきました。村木先生の考える“根本の改善”について、もう少し詳しくお聞かせいただいてもいいですか?
村木先生:原因から追究しないと改善しないという考え方です。例えば肩のゆがみを取りたい場合、肩をいきなりマッサージするのではなく、原因があると考えられる二の腕に施術をする。つまり表面的で一時的なケアで終わるのではなく、不調の大元に働きかけるということなんです。
三浦さん:私はヒールの高い靴を履くことが多いのですが、1日履き続けるとむくむことがあります。マッサージをするだけじゃ、根本の改善ではないということなんですね。内転筋が弱いことが原因だとしたら、そこを鍛えなくちゃいけない!
村木先生:その通りです。あと補足するならば、意外と自分の筋肉の使い方を自覚していない人が多いんです。立ち方や歩き方のくせを知っているかどうかによっても、大きな差が出てきますよ。
三浦さん:ところでそもそも、村木先生はどうして美容のお仕事を始めようと思われたんですか?
……と、今回はここまで。次回は村木先生の美容への熱い思い、そして食生活や働く女性へのメッセージなどの内容でお送りしますので、お楽しみに。
キレイを目指すのに、遅いなんてことはありません! まずは、やる気を出して! 楽しみながら一歩ずつ前進しましょう。
*……次回は5月22日に更新予定です。
<村木宏衣先生プロフィル>
1969年生まれ。アンチエイジングデザイナー。エステ、整体、松倉クリニック&メディカルスパでの勤務経験をへて“顔や体のゆがみやねじれを正し、顔や体の悩み、問題を根本から改善する”という多角的な美容メソッドを確立。03年に西洋医学、鍼灸治療、骨格矯正などの要素を取り入れたエステティックサロン「スタイルM」の代表に。女優、モデルをはじめとする多くの著名人を顧客に持つ。スタイルMのホームページ(http://www.style-m.jp/)。