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ディズニー/ピクサーによる大ヒット作「モンスターズ・インク」(2001年)の続編となる「モンスターズ・ユニバーシティ」(ダンス・キャンロン監督)が6日から全国公開される。最近ではめずらしくないが、前作の前日譚(たん)としてマイクとサリーの大学時代が描かれていく。
幼いころから“怖がらせ屋”になることを夢見るマイクは、努力の末、超難関校「モンスターズ・ユニバーシティ」に入学する。サリーをはじめ、才能豊かな仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら大学生活を送るマイク。ところが、ある出来事をきっかけに、モンスター界史上最悪の事件を巻き起こしてしまう……というストーリー。
前作「モンスターズ・インク」ではサリーにスポットが当たっていたが、今回フィーチャーされているのはマイク。誰よりも恐ろしい“怖がらせ屋”になることを夢見る彼は、失敗してもそれを糧に突き進んでいく。一方、前作であれほど人がよかったサリーは、今作では、うぬぼれ屋で態度も大きく、はっきりいって“嫌なヤツ”。そんな2人が、どのような経緯で太い絆で結ばれていくのか。今作ではそれを描くとともに、個性の大切さや仲間がいることの喜び、さらに欠点も個性の一つであることをさりげなく説いていく。
6歳の“ベビー・マイク”の愛らしさに笑みがこぼれ、18歳のマイクが足を踏み入れる大学のキャンパスの美しさにワクワクさせられる。その中を、思い思いに歩き回る400ものキャラクターたち。それらは、映像技術の進歩が可能にさせたというが、そのバラエティーに富んだ姿形に目を見張り、また前作で見かけたモンスターたちがところどころで姿を見せるのも楽しい。マイクとサリーの声を担当するのは、もちろん前作に引き続き、ビリー・クリスタルさんとジョン・グッドマンさん。日本語吹き替え版では、「爆笑問題」の田中裕二さんと「ホンジャマカ」の石塚英彦さんが、“懐かしい声”を聞かせてくれる。監督と共同脚本は、「トイ・ストーリー3」(10年)や「カーズ」(06年)などで“ストーリーアーティスト”を担当し、今作が長編初監督作となるダン・スキャンロンさん。6日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。3D同時公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌の編集、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。今年1月から、東日本大震災復興のための「復興特別所得税」が原稿料から引かれていることに最近気づいた。平成49年まで続くんだそうだ。被災地のためといいながら違うことに使わないようにしてほしいものだ。