クレンジング機能が備わり大ヒットしている資生堂の化粧下地「フルメーク ウォッシャブル ベース」
短時間でメークができたり、簡単に落とせたりする“時短コスメ”が増えている。お湯で落とせるマスカラや、化粧水と乳液が一体になったスキンケアアイテムなどが定着しつつある中、近年とくに多機能化が進んでいる「化粧下地」の最新の時短アイテムを探った。(毎日新聞デジタル)
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化粧下地の最近のヒット商品は、資生堂の「フルメーク ウォッシャブル ベース」(参考価格1050円)だ。この下地を塗ってメークをすれば、メークを落とす際にクレンジング剤が必要なく、お湯をなじませるだけで簡単に落とすことができる。同社が独自に開発した皮膜剤「ヴェールアクションポリマー」がお湯で浮き上がり、重ねたメークを落とすことができる仕組みで、「化粧はクレンジング剤を使って落とすもの」という常識を覆した。
同社によると、クレンジング機能のある化粧下地が発売されたのは世界で初めてで、今年2月20日にセルフ販売商品として店頭で発売を開始し、4月30日までのわずか2カ月間で出荷数200万個を突破した。同社によると一般的なセルフ販売の化粧下地は「店頭売り上げ年間数十万個がヒット商品」で、同商品は異例とも言える大ヒットだ。珍しさに加え、価格が手ごろでドラッグストアなど身近な場所で購入できることも、幅広い購買層に支持される理由と言えそうだ。
この画期的な商品を手がけたのは、同社の30代前半の女性社員。同社広報部の衣川恵さんによると「(彼女は)仕事に追われる毎日で、家に帰るとすぐにでも化粧を落として休みたいという心の叫びから誕生した」という。女性社員に研究職の経験があったことから、「製品化につながった」と明かした。
一方、UVケアができ、ファンデーションとしての効果もある化粧下地「BBクリーム」も人気がある。BBクリームは韓国系のコスメから人気に火が付いたアイテムで、保湿やUVカットができる色つきの化粧下地。自然な仕上がりのファンデーションとしても使うことができる。現在、資生堂などの国内大手化粧品メーカーやランコムなどの海外ブランドなど、各社が販売し、定番商品の一つとなっている。
さらに、ここ最近では「CCクリーム」という新しい化粧下地が海外ブランドを中心に登場しはじめた。BBクリームのようにさまざまな機能を1本にした化粧下地だ。
7月1日にCCクリーム「モイスチャー サージ CCクリーム」(4725円)を発売した米国の化粧品ブランド「クリニーク」の広報部の坂口優子さんは、CCクリームは「BBクリームの人気が世界的に広がりを見せた後、米国や欧州を中心にその新しい切り口として登場した最新のトレンド」と説明する。一方で「各社で定義が異なる」といい、同社では「Colour Correcting(カラーコレクティング)=色素補正に特化したクリーム」と位置づけている。
同社のCCクリームは、保湿やUVカットができ、肌の色を均一に健康的なトーンに整えるファンデーションとしての機能があり、同社のBBクリームよりも「カバー力が高い」。メークをする際に、化粧水の次にこのCCクリームを塗れば、あとはポイントメークをするだけだ。もちろん、上からファンデーションを塗れば、よりしっかりとしたメークに仕上げることができる。
同商品は4月から米国で販売されており、「反響がいい」という。「忙しい今の女性のライフスタイルのなかで、1ステップでシンプルに使える高機能アイテムが世界中で求められている。今後もそういった製品は求められ続けるのでは」と日本のみならず世界的なトレンドとなっている時短コスメブームを分析している。
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