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女優の黒木華さんが、俳優の綾野剛さんとダブル主演した映画「シャニダールの花」(石井岳龍監督)が全国で公開中だ。黒木さんにとって初主演映画でもある同作は、ごく少数の限られた女性の胸にだけ咲く世にも美しい花「シャニダールの花」を巡る物語。黒木さんは、提供者の胸に芽ぶいた花を育て一番美しい形で採取することを使命とする「シャニダール研究所」に勤務するセラピストを演じる。若手実力派女優ナンバーワンとの呼び声高く、さまざまな作品に引っ張りダコの黒木さんに、オフの過ごし方や10年後の将来について聞いた。(毎日新聞デジタル)
同作品で透明感のある堂々とした演技を見せ、落ち着いた印象を与える黒木さんだが、意外にもオフはアクティブ派。「ずっと家にこもっているのが好きではないんです」と語り、散歩が好きで、最近は「高尾山(東京都八王子市)に行った」という。
「旅行に行くのも好きですが、ふらっと歩きに出かけるのが好きなんです。私は大阪出身なので、東京のことがあまり分からないから、街歩きをするのが楽しいですね。たまたまその時間にやっている映画を見たり、そのときの流れに乗って行動するのが好き。計画を立てて、その通りに動くのが苦手なんです」と黒木さん。
また、音楽が好きだといい、「人が薦めてくれた曲を聴くのが好き。とくにジャンルは特定せず、なんでも聴きますね」と話す。ちなみに今よく聴いているのは、映画「パパは出張中!」(1985年)や「ジプシーのとき」(89年)で知られる旧ユーゴスラビア出身のエミール・クストリッツァ監督が参加するバンド「エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラ」の曲なのだとか。「知り合いが(曲を)かけていて、いいなと思ったんです」と明かす。
一方、自宅での過ごし方は、「時々DVDを見たり。今は時間がなくて料理もなかなかできないですが、昔はケーキ作りをよくしていました。チーズケーキが得意だったんです」とはにかみながら明かした。仕事柄「足がむくむことが多い」という黒木さんだが、帰宅後のバスタイムは「マッサージをよくしてますね。余裕があるときは、音楽を流したりしています」とくつろぎの時間を過ごしているようだ。
黒木さんは、現在23歳。10年に故・中村勘三郎さんと野田秀樹さんとの3人芝居「表にでろいっ!」に出演するなど、多くの名高い演出家から高い評価を受け、「シャニダールの花」で共演した綾野さんからは「新しい時代の可能性ある人と作品を共にできてよかった」と賛辞を送られる若手実力派だ。
「10年後はどんな自分になっていたいか?」と聞くと、「33歳ですか……。この仕事を続けていて、もうちょっと物事をきちんと考えられるようになっていたいなと思います。いい意味で年を重ねていきたい」と表情を引き締める。結婚願望については「あまりないんですよね」とまだ現実味はないようだが、「でも願望がないだけで、そのころには結婚してるかもしれませんし、子供が好きなのでいつかはほしい。もし結婚していたら、楽しい家庭を築いていたいなって思います」と笑顔を見せた。。
◇プロフィル
くろき・はる。1990年生まれ、大阪府出身。2010年のNODA・MAP番外公演「表にでろいっ!」で、故・中村勘三郎、野田秀樹との3人芝居で娘役として出演。その後、「東京オアシス」(11年)で映画デビューし、劇場版アニメ「おおかみこどもの雨と雪」(12年)では声優に初挑戦。その他の主な出演作に、NHK連続テレビ小説「純と愛」(12年)、映画「草原の椅子」(13年)、「舟を編む」(13年)がある。今後の待機作として、山田洋次監督の「小さいおうち」が14年に公開される。