トム・フーパー監督が手がけた「SK−2」の新CMの1シーン
映画「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞し、映画「レ・ミゼラブル」などで知られる英国人のトム・フーパー監督が、スキンケアブランド「SK−2」(マックスファクター)の新CMを手がけたことがこのほど明らかになった。日本の原風景を舞台に美しい映像で表現した幻想的な物語で、ヒロインに子役の安藤美優ちゃん(6)を抜てきした。10日から全国で放送される。
新CM「発見~クリアな素肌の秘密~」編は、「SK−2」の独自成分「ピテラ」を発見したエピソードを、フーパー監督の芸術的な視点で描くというもの。少女(美優ちゃん)は、祖母から託された折り鶴に導かれて、永遠の美しさの秘密を探す不思議な旅に出る。最後に行き着いたのは山奥にある酒蔵で、そこで働く杜氏(とじ)の手が美しいことに気づき、肌の秘密を知るという物語。同ブランドのCMを映画監督が手がけるのは初。
子どもの頃から黒沢明監督の大ファンだったというフーパー監督は、独自の世界観を求めて、山形県の山寺でロケを敢行。折り鶴に導かれるシーンでは、「オクトコプター」と呼ばれる遠隔操作可能な8枚のプロペラを持つ小さなヘリコプターを使った撮影方法に初挑戦。これまでは不可能と思われていた映像を表現することができ、興奮していたという。また、これまでパナソニックなどのCMに出演してきた美優ちゃんについて「美優は見事な表現方法で僕のイメージ通りの完璧な演技をしてくれました。輝かしい未来をものにしてほしい」と絶賛した。(毎日新聞デジタル)