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「ジャッジ!」試写会:監督が裏話を語る 妻夫木主演でCM業界の裏側描く

 俳優の妻夫木聡さんが主演し、女優の北川景子さんがヒロインを演じてCM業界の“裏側”を描いた映画「ジャッジ!」(2014年1月11日公開)の毎日キレイの試写会が20日、東京都内で行われた。同作の永井聡(あきら)監督と映画ライターの新谷里映さんが約30分のティーチインを行い、同作の裏話やキャストのエピソードを語った。監督と新谷さんの軽妙なトークに約60人の参加者は熱心に耳を傾け、アットホームな雰囲気の笑いの絶えないイベントとなった。

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 映画は、妻夫木さん演じる落ちこぼれCMクリエーター・太田喜一郎が、ひょんなことから、北川さん演じる同僚・大田ひかりと“ニセ夫婦”になり、世界の一流クリエーターが集まる広告祭の審査員をすることになる……という物語。リリー・フランキーさん、鈴木京香さん、豊川悦司さんらも出演しており、華やかな広告祭の裏側を、コミカルかつ赤裸々に描いた。

 永井監督はCMディレクターとして活躍しており、これまでソフトバンク、サントリー、大塚製薬などのCMを手がけた。「ジャッジ!」ではさまざまな登場人物が、広告祭の賞をめぐって駆け引きを繰り広げるが、永井監督は「実際のエピソードばかり。『うそだろう』っていうような部分も、オーバーには描いているけど実際に起こったことばかり」と明かした。

 登場する人物には「モデルがいる。実際に広告業界に入るとこんな人たちがたくさんいます」と明かし、さらに劇中に登場するキツネの着ぐるみには「妻夫木君が入っている。妻夫木君に合わせて型をとった」と明らかにした。着ぐるみを用いた撮影は「(中に入った人が)慣れていないと倒れてしまう。(CMでは)2テーク撮ったらすぐ休憩しないといけない」と過酷さを語り、「妻夫木君にやってもらうのは無理かなと思いましたけど、やってくれた」と感謝していた。

 参加者からの質問を受け付けるコーナーでは「監督と妻夫木さんの共通点は?」「今後は映画、CMのどちらへ進むのか?」などの質問が飛んだ。永井監督は「(妻夫木さんとの)共通点はなかったですね」と笑わせながら、「(妻夫木さんは)CMでも映画の現場でもフラットで分け隔てなく友だち感覚で付き合ってくれる。男らしい」などとコメント。さらに「今は映画のいいところをCMに持ちかえるのも重要な役目だなと思う。CMをやっているからこそ、今回みたいに映画の話が来たり、映画界で新鮮な存在としてみられている。これからもCMと映画を両方やらせていただけたら」と展望を語った。

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