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「抱きしめたい-真実の物語-」の一場面 (C)2014 映画「抱きしめたい」製作委員会
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「抱きしめたい-真実の物語-」の一場面 (C)2014 映画「抱きしめたい」製作委員会

ジョシネマ:2月は“頑張る女たち”に注目 北川景子感動作やオゾン最新作「17歳」

 毎月公開される映画のなかから女性におすすめの作品を編集部がピックアップする「ジョシネマ」。2月は「頑張る女たち」をテーマに、女優の北川景子さんが主演する感動作「抱きしめたい−真実の物語−」(塩田明彦監督)、フランソワ・オゾン監督の最新作「17歳」(15日公開)など5作品に注目した。

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 ◇実話を基にした「抱きしめたい」 オゾン監督作主演はモデル出身

 「抱きしめたい」は、北海道網走市で暮らす男女の実話を基に描かれたラブストーリー。若くして交通事故に遭い、後遺症と記憶障害で車いすの生活を送るつかさ(北川さん)とタクシードライバーの雅己(錦戸亮さん)の恋を描く。北川さん演じるつかさは過酷な運命にさらされながらも恋愛にスポーツに人生をエネルギッシュに楽しむ女性。雅己とのデートのシーンなど“何でもない日常”がいとおしく感じるシーンが詰まっている。

 オゾン監督の「17歳」は、少女から女になっていく17歳の少女のセクシュアリティーに正面から向き合った。17歳の誕生日を迎えたあと、不特定多数の男性と密会を重ねるようになる少女の危うさと美しさを描く。名門高校に通う美しい少女イザベルをオゾン監督に見いだされたモデル出身で映画初主演となるマリーヌ・バクトさんが情感たっぷりに演じている。

 ◇コティヤールは“ほぼすっぴん” 人気女優のブレーク前作品も

 「世界で最も美しい顔100人」の第1位に選ばれたマリオン・コティヤールさんの主演作「エヴァの告白」(ジェームズ・グレイ監督)も公開される。「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」(2007年)でアカデミー主演女優賞を受賞するなど、“たくましく必死に生きる女性”を演じたら右に出る者がいないコティヤールさんの熱演が話題だ。グレイ監督がコティヤールさんのために書き下ろした作品。幸せを求め移住した米国で、すべての夢を打ち砕かれ娼婦(しょうふ)となって懸命に生きようとするエヴァの姿を描く。コティヤールさんは全編“ほぼすっぴん”で同作に挑んだという。

 人気女優の“ブレーク前出演作”として注目したいのが「早熟のアイオワ」(ロリ・ペティ監督、22日公開)。08年に米国で公開された同作は「世界にひとつのプレイブック」(13年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスさんの初主演作で、「キック・アス」(10年)でブレークした、クロエ・グレース・モレッツさんも出演している。1976年のアイオワ州の小さな街を舞台に、娼婦の母親と劣悪な環境で暮らす少女を力強く演じる2人の演技に注目だ。

 また竹野内豊さん主演で女優7人が競演する「ニシノユキヒコの恋と冒険」(井口奈己監督)も見逃せない。母性本能をくすぐるモテ男・ニシノ(竹野内さん)の魅力はさることながら、尾野真千子さん、成海璃子さん、木村文乃さん、本田翼さん、麻生久美子さん、阿川佐和子さん、中村ゆりかさんの魅力が「人のセックスを笑うな」(07年)の井口監督によって最大限に引き出されている。「ニシノみたいな男性がいればいいのに」と思うと同時に、「こんな可愛らしい女性になりたいな」と思える一本だ。

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