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黒木華:ベルリン映画祭凱旋会見でかっぽう着のススメ

 山田洋次監督の「小さいおうち」で、第64回ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した女優の黒木華さんが17日帰国し、成田空港(千葉県成田市)で凱旋(がいせん)会見を行った。女中役を演じた黒木さんは、記者から劇中でのキュートなかっぽう着姿を褒められると「ありがとうございます」とはにかみ、「ラッキーアイテムなのかな。映画で使ったものをいただいたのですが、すごく便利でおなかも冷えないし、服も汚れないし、みんな使えばいいのにな。ブームが来ている」と笑顔でかっぽう着を勧めた。

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 黒のワンピース姿でトロフィーを持って会見場に登場した黒木さんは「山田監督が(当時のことを)忘れてほしくないという思いで撮った映画。私は女性なのでそこを評価して(女優賞を)くださったことがうれしい」と謙虚に語った。山田監督の反応については「自分の作品に出ている役者が賞を取って喜んでいるのを見るのがうれしいとおっしゃっていた。監督が喜んでくださったのがとてもうれしい」と笑顔を見せた。一方で、山田監督が黒木さんを「今時の女性じゃない」と言っていたと聞くと、「そういうふうに思っていただけたお陰で(今回の役の)タキちゃんができたので、やったな」と、笑顔を見せたが、「別に普通に今時です!」と反論して、会場を盛り上げていた。

 「小さいおうち」は、作家・中島京子さんの直木賞受賞作を山田監督が映画化。東京郊外で起こった男女の恋愛事件の真実を、昭和と平成の二つの時代を通して描くラブストーリー。黒木さんは、1936(昭和11)年に、松たか子さん演じる平井時子の家に奉公した布宮タキを演じた。映画は、同映画祭のコンペティション部門に出品され、黒木さんは「演技力が群を抜いていた」と評価された。日本人の最優秀女優賞は左幸子さん(1964年)、田中絹代さん(75年)、寺島しのぶさん(2010年)以来4年ぶりで4人目、最年少での受賞となった。

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