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ノンフィクションW:「映画衣装の巨匠イデス・ヘッド」 映画全盛期に女優の衣装を手掛けた女性

 WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。2月28日に放送される「映画衣装の巨匠イデス・ヘッド~8つのオスカー像が語る“美の革命”~」を担当したWOWOW制作部の石川剛プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。

 −−番組の概要と魅力は?

 ハリウッド映画全盛期、オードリー・ヘプバーン、グレース・ケリー、エリザベス・テーラーらファッションアイコンだった女優たちの衣装のほとんどは、ある一人の衣装デザイナーによって作られていました。彼女の名前はイデス・ヘッドです。

 日本ではあまり知られていませんが、米国では超有名人です。イデスはそれまで華美でゴージャスであればいいと思われていた映画衣装を、女優が一番きれいに映る「シンプルな美」を追求してハリウッドに「美の革命」を起こしました。

 しかし、イデスはアカデミー賞を巡って、ある「事件」を起こします。その裏には彼女の映画人としてのプライドが存在し、カメラはその真相に迫っていきます。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 きっかけはある企画会議のこんな会話です。

 「アカデミー賞のレッドカーペットってどうにか番組にできないかなあ」「そういえば、昨年のマリオン・コティヤールが着てた黄色のドレスって抜群にキレイだったな」「あれデザインしたの誰だろう?」「たしかラフ・シモンズですよ」「誰それ?」「(クリスチャン・)ディオールのデザイナーです」「ハリウッド女優の着るドレスもハイブランドなんですね」「昔は違ったらしいですよ」「じゃ、誰が作ってたの?」「オードリー・ヘプバーンも、グレース・ケリーもエリザベス・テーラーも全部同じ衣装デザイナーが作ってたみたいです」「すごいな、その人」「あれ? それ企画になりそうじゃない?」……みたいな感じです。

 −−制作中、一番に心がけたことは?

 過去の偉人のドキュメンタリーではなく、現在進行形の見せ物にすることです。よって「謎解き」と「旅」感を入れました。

 −−番組を作る上で大変だったエピソードは?

 リアルに苦労したのは、調べ始めたら、証言者がほとんど亡くなっていたことです。まあ、当然なのですが。もっとリアルなところだと、アベノミクスの円安の影響で、米国ロケの制作費が爆発したことですね。当分海外ものはできないなと思いました。

 また、ディレクターから聞いた話だと、「ある証拠」が眠っているウィスコンシン州のマディソンという街のロケは、大寒波の影響で日中でもマイナス25度という極寒だったらしく、5分と外にいられなかったみたいです。

 −−番組の見どころを教えてください。

 いまだかつてない“ハリウッド・ファッション・ヒストリー・ミステリー”風味のドキュメンタリーです。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 映画ファンだけでなく、ファッションに興味のある方もぜひご覧ください。

  WOWOW 制作部 プロデューサー 石川剛

 *……番組では、「あなたが選ぶ! ノンフィクションW」として、もう一度ご覧になりたい作品を募集しています。まもなく締め切り(2月28日まで)です。下記オフィシャルサイトからご応募ください。選ばれた作品は、4月に放送予定です。たくさんのご応募お待ちしております。

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