「アナと雪の女王」の1シーン(C)2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
今月公開される映画のなかから30代以上の女性におすすめの作品を編集部がピックアップする「ジョシネマ」。今回はゴールデンウイーク(GW)スペシャルとして、GW中に見に行きたい映画7本を紹介する。
◇大作を狙うなら… アナ雪、スパイダーマン2 あの風呂映画第2弾も
話題性、内容ともに見逃せないのが第86回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞し、日本で興行収入100億円を突破したディズニーの劇場版アニメ最新作「アナと雪の女王」。運命に引き裂かれた美しい姉妹・アナとエルサが“真実の愛”で凍った世界を救う……というストーリーで、主題歌「Let It Go」も話題になっている。字幕版と日本語版でリピート鑑賞する人も多いといい、すでに見たことがある人にもおすすめしたい1本。日本語吹き替えは松たか子さん、神田沙也加さんらが務めている。
25日に公開された「アメイジング・スパイダーマン2」は前作に続き、「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ監督がメガホンをとった。スパイダーマンとしてニューヨークを守るピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールドさん)に強敵が襲いかかるストーリーを軸に、恋人のグウェン(エマ・ストーンさん)との関係や、幼なじみのハリー(デイン・デハーンさん)との再会も色濃く描かれ、青春映画としても楽しめる。
俳優の阿部寛さんが主演する「テルマエ・ロマエ2」(武内英樹監督)も公開された。2012年4月に公開され、ヒットした映画の続編。斬新なテルマエ(浴場)を作り、人気者となったルシウス(阿部さん)が、再び現代日本へとタイムスリップし、真実(上戸彩さん)と再会する。ブルガリアにあるヨーロッパ最大級の映画撮影所「ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオ」に古代ローマの町並みやコロッセオを忠実に再現して撮影した映像にも注目だ。
◇良質の小品を見るなら… 話題の「チョコレートドーナツ」 樹木希林、綾野剛も
小品ながら話題を集めているのが、1970年代のアメリカ・ブルックリンで実際にあった出来事をもとにした「チョコレートドーナツ」(トラヴィス・ファイン監督)。育児放棄されたダウン症の少年マルコを引き取ったゲイのカップルが、差別や偏見によってマルコを奪われ、取り戻そうと奮闘する。愛、家族、「普通とは何か」を考えさせられる。
独特の存在感で幅広い層から支持される樹木希林さんを追ったドキュメンタリー「神宮希林 わたしの神様」(伏原健之監督)も見ておきたい1本。2013年、20年に1度の式年遷宮の年に人生で初の「お伊勢参り」に赴いた樹木さんが祭事に参加し、神宮林の山に登り、俳句をひねる。そして長年天皇家の和歌指導・相談役を務めた歌人の岡野弘彦さんに会いに行き、命や家族、愛について思いをはせる。
人気俳優の綾野剛さんが主演する「そこのみにて光輝く」も公開されている。函館を舞台に、「オカンの嫁入り」の呉美保監督がメガホンをとった。綾野さん演じる目的もなく毎日を過ごしていた達夫と、池脇千鶴さんが演じる家族を支えるため身を削って過酷な日常を生きる千夏の愛を描く。
◇劇場で堪能したい! 「ネイチャー」
また「水」をテーマに大自然や動物を573日を費やして撮影したネイチャードキュメンタリー「ネイチャー」が5月2日に公開される。英国BBCのネイチャードキュメンタリー番組「BBC EARTH」が手がけ、撮影は同作のために開発された4K3Dカメラで行われた。熱帯雨林の神秘的な映像や毎分最大5億リットルの水が流れ落ちる滝の世界初映像など大自然の雄大さを3Dで堪能したい。