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今月公開される映画のなかから30代以上の女性におすすめの作品を編集部がピックアップする「ジョシネマ」。5月はセレブ生活からの転落や禁断の愛を描いた映画、ファッション界の頂点に上り詰めた“ミューズ”の半生を描くドキュメンタリーなど、さまざまな女性の波瀾(はらん)万丈に満ちた生き方を描いた作品を紹介する。
◇ケイト・ブランシェットとウディ・アレンがタッグ “痛すぎる”元セレブの半生
ケイト・ブランシェットさんが演じるイケメン実業家との結婚生活も資産もすべてを失った“元セレブ”のジャスミンが、再び上流階級の世界にはい上がろうと再起を図る注目作「ブルージャスミン」が10日に公開される。「女性映画を撮らせたら随一」と評されるウディ・アレン監督が、華麗なセレブ生活と転落後の姿を対比させ、シリアスに描いている。ブランシェットさんは同作で初めてアカデミー賞主演女優賞に輝いた。
◇禁断の愛描く「美しい絵の崩壊」
31日に公開される「美しい絵の崩壊」(アンヌ・フォンテーヌ監督)は禁断の愛の物語。ロズ(ロビン・ライトさん)とリル(ナオミ・ワッツさん)は、オーストラリアの美しいビーチタウンで子どもの頃から親友として育ち、ロズの息子・トム(ジェームズ・フレッシュヴィルさん)とリルの息子・イアン(ゼイヴィア・サミュエルさん)も、母親たちと同じく親友として絆を深めていた。しかしある時、ずっとロズに恋心を抱いていたイアンはロズに胸の内を打ち明け、完璧で美しい絵のようだった4人の関係はたちまち崩壊し、予測不可能な結末を迎える。4人の“美しい絵”がどう崩壊していくか、目に焼き付けたい。
◇「舟を編む」監督が描いた“普通の家族”
ある一家の母(原田美枝子さん)に脳腫瘍ができたことで、今まで表面化していなかった家族の恥部があらわになっていく「ぼくたちの家族」(24日公開)。脳腫瘍をきっかけに物忘れがひどくなった母が今まで口には出さなかった本音を吐露する。突然の母の“変ぼう”に長男(妻夫木聡さん)と次男(池松壮亮さん)、そして父(長塚京三さん)はオロオロするばかり。監督は「舟を編む」で「第37回日本アカデミー賞」をはじめ、国内の映画賞を総なめにした石井裕也監督。「本気で家族というものに向き合いたかった」と話す石井監督がどの家族にも起こりうる現実を突きつける。
◇「マドモアゼルC」 哲学やエッセンスがヒントに
ファッション誌「VOGUE(ヴォーグ)」のフランス版編集長を2001年から10年にわたって務めたカリーヌ・ロワトフェルドさんのドキュメンタリー映画が「マドモアゼルC ~ファッションに愛されたミューズ」(ファビアン・コンスタン監督、9日公開)。キャリアウーマンとしての顔を見せる一方で、初孫の誕生にワクワクする姿も収められ、仕事のみならず家族やプライベートも大切にするロワトフェルドさんの姿勢、スタイル、哲学が伝わってくる。一見、“完璧な女”の姿にやや気後れしそうにもなるが、キャリアや実績に裏打ちされたロワトフェルドさんの言葉や姿勢には現代日本を生きる女性にとってヒントとなる哲学やエッセンス、希望が詰め込まれている。