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女優の原千晶さんが11日、東京都内で行われた映画「いのちのコール~ミセスインガを知っていますか~」(蛯原やすゆき監督、6月7日公開)の母の日トークイベントに登場し、約300人の女子大生に向けて子宮頸(けい)がん検診の大切さを訴えた。がんで子宮を全摘出した原さんは「ある日突然子宮を失い、人生が変わった。婦人科に行ったり、検診に行ったり、面倒かもしれないけど、自分の体を大事にして周りも幸せにしてほしい」と訴えた。
原さんは1974年4月27日生まれ。北海道出身。2005年に子宮頸がんが判明し、一部を切除。10年に子宮頸がんと子宮体がんの併発が発覚して子宮を全摘出し、周囲のリンパ節切除の手術を受けた。
原さんは「1回目の子宮頸がんの時に付き合っていた男性が全く病気に理解がなく、とてもつらかった。そして病気後、恋愛にとても臆病になった。今のだんなさんは、『大丈夫?病院行っている?』と背中を押してくれた。病気のために、自分だけでなく、私は彼の人生も変えてしまった。男性のサポートと理解は必要だと思う。いろいろな男性がいます」と自らの経験を交えて語り、「患っても生き続ける。みんなの力を借りて1人の女性がパワーを持ち直して一生懸命生きているという話だから、深くとらえてもらえるとうれしい」と映画をアピールした。
映画は、子宮頸がんを患い、作品完成直前にこの世を去った故・渡邉眞弓さんの企画をもとに、子宮頸がんが発覚し、病気への偏見や無理解から追い詰められ家庭も職も失ってしまった女性の姿を描く。子宮頸がんを発症した高校教師のたまきを女優の安田美沙子さん、絶望したたまきが「インガ」と名乗り電話をかけたラジオ番組のDJ、マユミを室井滋さんが演じる。