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「TRUE PORTLAND」(メディアサーフコミュニケーションズ)の表紙
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「TRUE PORTLAND」(メディアサーフコミュニケーションズ)の表紙

代官山蔦屋書店ランキング:旅本はポートランドが首位 70年代の旅行記も

 東京・代官山で大人のライフスタイルを提案する「代官山 蔦屋書店」(東京都渋谷区)の旅、料理、ファッション、暮らしの1カ月の売り上げランキングを紹介する。今回(5月1~25日)の旅に関する本は、米国ポートランドのガイド本「True Portland」(メディアサーフコミュニケーションズ)が首位だった。

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 1位となった「True Portland」は、スローライフなどで注目を集めているポートランドで住民に人気のあるスポットを420以上ピックアップ。地元の人々の生き方や考え方も紹介されている。2位はカリフォルニア在住のクリエーター9人の家と生活をまとめたムック「カリフォルニアスタイル」(エイ出版社)だった。

 同店では現在、ポートランドの本やグッズに人気が集まっているといい、旅行フロアを担当するコンシェルジュの勝部佑香さんは「実用的なガイドブックというよりも、そこに住む人々の暮らしぶりが想像できるような本が好まれているようです」と解説。「現地の人と同じように、まるで暮らすように旅の時間を過ごすスタイルが求められているのかもしれません。特に米国、とりわけポートランドに関する本はこの傾向が強く、お客様からの要望も強く感じます」と話している。

 5位には1979年に発行され、話題を集めた小田実(まこと)の旅行記「何でも見てやろう」(講談社)がランクイン。欧米とアジアの22カ国で貧乏旅行をした様子がつづられている。同店では旅行記に人気が集まる傾向があるといい、中でも同書は「当時、読んでいた世代の方だけでなく、若い方にも受け入れられ、再び読まれているようです」という。旅行記では、ほかにアゼルバイジャン、グルジア、アルメニアを巡った蔵前仁一さんの最新作「バルカンの花、コーカサスの虹」(旅行人)が4位となった。

 ◇「代官山 蔦屋書店」の5月(1~25日)の旅に関する本の売り上げランキング ※左から書名、出版社名、著者名(敬称略)

1位 「True Portland」(メディアサーフコミュニケーションズ)

2位 「カリフォルニアスタイル」(エイ出版社)

3位 「こけし時代 10号特装版」(こけし時代社) 沼田元気

4位 「バルカンの花、コーカサスの虹」(旅行人) 蔵前仁一

5位 「なんでも見てやろう」(講談社) 小田実

 ◇プロフィル

 勝部佑香(かつべ・ゆか)。1987年春生まれ。「代官山 蔦屋書店」の旅行フロアで、主に国内、NY、世界遺産、アウトドアの棚を担当。ここ2年で一番震えた本は「ヤノマミ」。これまでで一番思い出深いフェアは、小林泰彦フェア「ヘビーデューティー宣言!」。7月中旬まで、福岡耕造さんの写真集「島の美容室」の刊行記念フェア「島で暮らす、ということ」を展開している。

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