東京・代官山で大人のライフスタイルを提案する「代官山 蔦屋書店」(東京都渋谷区)の旅、料理、ファッション、暮らしの1カ月の売り上げランキングを紹介する。今回(7月1~25日)の旅に関する本は、15人の写真家が世界各地で撮影した写真や、旅先での撮影テクニックなどをまとめた「撮り・旅!」(ダイヤモンド社)が首位だった。
「撮り・旅!」は、写真家がインドネシアのボロブドゥールやボリビアのウユニ塩湖などを訪れ、風景や現地で出会った人々、心を動かされたできごとを撮影。写真とともに各地の魅力などをつづったエッセーや、旅先での撮影のコツ、心構えなどを語ったインタビューなどに加え、各地へのアクセス情報も掲載するなど実用性も配慮されている。
旅行フロアを担当するコンシェルジュの勝部佑香さんは「旅にはカメラが必需品ですが、この本は、ただ撮るだけではなく、いつもとすこしだけ撮り方を変えて、旅の情景をなるべくリアルに切り取る工夫を教えてくれます」と同書の魅力を語り、「記念撮影にとどまらず、よりリアルな旅の瞬間を収めたいという方が多い」と分析している。
2位は5月の売り上げランキングで1位だった米・ポートランドのガイド本「TRUE PORTLAND」(メディアサーフコミュニケーションズ)、3位は旅行カルチャー誌「TRANSIT(トランジット)」(講談社)のブラジル特集号だった。また4位には「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」(三才ブックス)の続編「日本編」がランクインし、勝部さんは「絶景を見ることのできる季節や旅のプランまで載っているので、実用的な旅ガイドでもあるところがよいのかもしれません」とコメントしている。
◇「代官山 蔦屋書店」の7月(1~25日)の旅に関する本の売り上げランキング ※左から書名、出版社名、著者名(敬称略)
1位 「撮り・旅!」(ダイヤモンド社)
2位 「TRUE PORTLAND」(メディアサーフコミュニケーションズ)
3位 「TRANSIT 25号 特集:永久保存版!美しきブラジル」(講談社)
4位 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」(三才ブックス) 詩歩
5位 「島の美容室」(ボーダーインク) 福岡耕造
◇プロフィル
勝部佑香(かつべ・ゆか)。1987年春生まれ。「代官山 蔦屋書店」の旅行フロアで、主に国内、NY、世界遺産、アウトドアの棚を担当。ここ2年で一番震えた本は「ヤノマミ」。これまでで一番思い出深いフェアは、小林泰彦フェア「ヘビーデューティー宣言!」。9月5日に、料理家の丸山久美さんをお招きしたトークショーを開催予定。丸山さんのお手製のカタルーニャ料理を食べながら、カタルーニャの魅力について思いつくまま語っていただきます。