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話を聞いた東京警察病院の澤田彰史医師
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話を聞いた東京警察病院の澤田彰史医師

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日焼け肌:医師がすすめる四つのケア法 肌へのNG習慣も

 9月に入り、気づけば「夏に日焼けをしてしまった……!」という人もいるだろう。東京警察病院の澤田彰史医師に、浴びてしまった紫外線の肌への影響や、日焼け肌のケア方法を聞いた。

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 ◇肌の老化スピードは浴びた紫外線量で決まる?

 澤田医師によると「肌の老化スピードの7~8割は紫外線を浴びた量で決まってしまうとも言われている」という。

 紫外線の肌へのマイナス影響は、シミとたるみの原因となること。「紫外線は皮膚の細胞の遺伝子にダメージを残します。つねにダメージからの回復が行われていますが、ダメージがあまりに蓄積されると、メラニンが異常に作られるようになる。それがシミの原因になります。また紫外線が皮膚の構成成分の一つのコラーゲンを“壊して”しまう。それがたるみの原因につながります」と解説する。

 また紫外線を浴びると、シミやたるみの原因の一つとなり、「体の“さびつき”の元となる活性酸素も増加する」という。

 1.ビタミンC誘導体の入ったスキンケア用品を使う

 紫外線によってダメージを受けた肌に澤田医師がすすめるケア法の一つめは「ビタミンC誘導体の入った化粧水や乳液を塗ること」だ。

 ビタミンCは「活性化酸素を“撃退”する抗酸化物質で、皮膚のなかの“さびつき”を回復してくれる」という。しかし、ビタミンCは顔に塗っても浸透せず、「皮膚に浸透してからビタミンCに変わる」という成分がビタミンC誘導体だ。澤田医師は「徐々にシミの原因であるメラニンを“白色化”していき、紫外線によって“破壊”されたコラーゲンも再生する」と説明している。

 2.ピーリングコスメを使う

 澤田医師がすすめる二つめのケア法は「ピーリング」。「余計な角質を溶かすことで、新しい肌が再生される。同時に余計なメラニンも排出するし、コラーゲンも増える」という。

 ただし、「こするとコラーゲンが壊れてしまうので、あまりこすらないほうがいいですね」といい、あくまでも泡タイプを選び、「(泡を顔に)のせて、しばらく放置してから流すのがいいと思います」と話している。

 3.深夜0時前に就寝する

 三つめは「深夜0時前に就寝すること」。皮膚の代謝をうながす「成長ホルモン」の分泌に関係し、「成長ホルモンは深夜2時くらいにたくさん出る。そのためには、約2時間前の深夜0時くらいには寝て、深夜2時くらいには深い眠りについていないといけない。夜中の1時や2時に就寝しても眠りが浅く、成長ホルモンがきちんと出ないので、皮膚が再生されにくいんですよ」という。

 4.食事に抗酸化物質を取り入れる

 四つめは食事で「抗酸化物質を体内に取り入れること」。「抗酸化物質は活性化酸素を“やっつける”物質の総称。ビタミンC、トマトリコピン、ポリフェノール、DHA(ドコサヘキサエン酸)など。普段の食事でバランスよくとるのは難しいので、サプリメントで補うのもよいでしょう」とすすめている。

 ◇肌へのNG習慣は「甘い食べ物」 コラーゲンを“弱く”する

 反対に、肌のためのNG習慣は「甘いもののとり過ぎ」。「糖化といって、甘いものをとりすぎて血糖値が上がってしまうと、糖分がコラーゲンにくっついてコラーゲンを弱くしてしまう。コラーゲンが“溶けてしまう”イメージですね。糖が全身のたんぱく質にくっつくと、肌に限らず、老化につながります」と解説する。

 糖分に変わるものは、甘いもの以外にも米やパン、うどんなどの炭水化物も含まれる。食物繊維とともに食べることで糖化が抑えられるという。「食物繊維と一緒に食べると血糖値が上がりにくい。ごはんは納豆をかけたり、のりを巻く。うどんは山菜やとろろと一緒に食べるなどするとよいでしょう」と話している。

 ◇日焼け止めは秋になってもしっかり塗る

 浴びてしまった紫外線は「なかったことにはならない」という澤田医師。浴びる前に日焼け止めなどで対策をすることが重要といい、「9~10月になっても真夏の半分くらいは紫外線量があります。日焼け止めは、秋になってもきちんと塗ることをおすすめします」と話している。

 <プロフィル>

 さわだ・あきふみ。1973年東京都生まれ。群馬大医学部卒。日本抗加齢医学(アンチエイジング)会専門医、日本形成外科学会専門医。NPO法人日本サプリメント評議会評議委員。東京警察病院形成外科に勤務しながら、他のクリニックや医療施設でも、美容外科手術、レーザー治療、やけど・にきび治療など幅広く医療に従事している。著書に「見た目年齢の9割は肌で決まる!30歳からのメンズ・アンチエイジング」(クリーク・アンド・リバー社)、「ぐ~たらな私の はじめてのアンチエイジング」(総合法令出版)、「ほうれい線は消せる!」(PHP研究所)などがある。自身の健康法としては「深夜0時までの就寝」と「通勤や院内での階段移動」、「置き換えダイエット」などをしており、以前は82キロあったメタボ状態の自身の体重を68キロ(マイナス14キロ)まで減らした経験もある。

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