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アイルランド・ダブリンへ語学留学したエディターでライターのハマコ(仮名)さん(33)が、ダブリンの街、学校、美容事情や現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は、アイルランドの人々の英語や特徴を語ります。
◇アイリッシュの英語とは
私がアイルランドに来て、まず最初に驚いたことは、アイリッシュ(アイルランド人)の話すスピードです。流れるようにスラスラ話し、かつ発音もクリアなので、個人的には「カッコいい~」と思っているのですが、内容理解という点では少々ハードルの高さを感じます。
「イギリス英語は独特のアクセントがあるから、アメリカ英語より聞き取りにくい」とよく言われていたりしますが、私にとってはアイルランド英語にも、また違う難しさを感じます。その理由のほとんどが、確実に話す速度。
日本をたつ前からリスニングを含めた勉強をしており、海外でバックパッカーをした経験もたくさんあったので多少は慣れているつもりだったのですが、アイルランドへ来て最初の1週間は「え? 今の英語だよね!?」とビックリすることも日常生活の中でたびたびありました。
さすがに語学学校の先生は、生徒のレベルに合わせてゆっくり話をしてくれるので授業について行けず悩むことはありませんが、放課後、おしゃべりをしに先生たちの控室にふらっと遊びに行ったりすると、授業を終えたオフモードの先生たちからナチュラルスピードで話しかけられたりして、焦ることもあります。
面白いのが「もう1回言ってもらえます?」と聞き返すと、速度をゆるめずにリピートしてくれること。もちろん意地悪をしているわけじゃなく、それが普通のようなんです。日本人が外国の人に聞き返されると、ゆっくり言い直してあげたりすると思うのですが、なぜか私が出会う人々は、そうではありません。思わず「速すぎ!」と言いたくなることもあります。
◇おしゃべり好きなアイリッシュ
そして、みんなおしゃべりが大好き。実際に暮らし始める前からそういう情報は聞いていたのですが、それは確かに本当でした。
知り合い同士の長い立ち話などは日常茶飯事ですし、レストランのウエイターとお客さん、コンビニの店員とお客さんなど、あらゆる場面でみんながおしゃべりを楽しんでいます。たまたまバス停で隣に立った人同士でもすごく会話が弾んでいたりするので、「今会ったばかりですよね?」と割って入って確認したくなることもあります。
初対面同士でも、気軽に話し掛ける。私は「袖すり合うも他生の縁」という言葉が好きなのですが、まさにそれを体感できる国がアイルランドだと感じています。東京にいたらあまりそういう状況に出合えませんが、ここではコミュニケーションのあり方の違いについて、いい意味で考えさせられる場面に頻繁に出合えます。
◇親切な人もいっぱい!
また、親切心が強い人が多いのも特徴。地図を広げて立ち止まっている観光客に、地元の人から話しかけて道を教えてあげる、という光景もめずらしくありません。私もつい先日、友達の家に行く途中で道に迷っていたら、そばのビルから私を見た男性がわざわざ仕事を中断してやって来て、「君、迷ってるの?」と助けてくれました。
日本人も親切な人種だと思いますが、シャイな人も多い分、自分から声を掛ける人は少ないのではないでしょうか。でもアイルランドの人は、あまりシャイな人はいないようで、「喜んで道を教えるよ!」という雰囲気を多くの人から感じます。
次回は、そんなフレンドリーなアイリッシュの夫婦とのエピソードなどをお話ししたいと思います!
<プロフィル>
ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」と留学を決意。日々さまざまな壁にぶつかりながら、アイルランドライフを送っている。