イケメンシネマ：向井理がメガネ男子に　瑛太×龍平コンビや山Pの恋愛映画も

　今月公開される映画のなかからイケメンが出演する映画を編集部がピックアップしてお届けする「今月のイケメンシネマ」。向井さんがメガネをかけた弟役を演じ、姉との関係を描いた作品や、瑛太さんと松田龍平さんのコンビが活躍する作品、岡田准一さんと役所広司さんが出演する時代劇のほか、ハンガリーの双子の美少年など、さまざまな“2人組”が登場する。また、俳優で歌手の山下智久さんがツンデレ教師に扮（ふん）したラブストーリーや韓国の若手イケメン俳優が出演する映画にも注目だ。

　◇向井は不器用姉弟コメディー　岡田は師弟愛に挑戦

　向井さんがメガネ男子を演じるのは、片桐はいりさんと共演した「小野寺の弟・小野寺の姉」（西田征史監督、25日公開）。向井さん演じる弟と、片桐さん演じる姉が織りなす心温まるコメディーだ。両親を亡くし2人で暮らす引っ込み思案な弟の小野寺進（向井さん）と生真面目な姉のより子（片桐さん）があることをきっかけに前に進み出そうとするストーリー。2人の“空気感”や“距離感”が絶妙で、不器用ながらも互いを思い合う2人の姿に目頭が熱くなる。山本美月さん、及川光博さん、ムロツヨシさんも出演する。

　瑛太さんと松田さんが出演するのは「まほろ駅前狂騒曲」（大森立嗣監督、18日公開）。東京郊外の架空の都市「まほろ市」で便利屋を営む多田（瑛太さん）と居候の行天（松田さん）が“ゆるく”活躍する人気シリーズの第3弾だ。今回は行天の実の娘・はるが現れ、2人が子守に悪戦苦闘する一方で、謎の元新興宗教団体の隠密調査がなぜかバスジャック事件に発展し、行天がピンチに陥る。幼い頃に親から虐待を受けていたことから子供との関わりを避けようとする行天が少しずつ変わっていく様子が丁寧に描かれている。高良健吾さん、真木よう子さん、新井浩文さんらおなじみのキャストのほか、永瀬正敏さんも出演する。

　岡田さんは公開中の「蜩ノ記（ひぐらしのき）」（小泉堯史監督）で役所さんと初共演した。直木賞を受賞した葉室麟（はむろ・りん）さんの時代小説が原作で、師弟愛や夫婦愛、家族愛などさまざまな愛の形を描く。7年前に藩主の側室と不義密通の罪を犯した戸田秋谷（役所さん）の監視を命じられた檀野庄三郎（岡田さん）は、次第に秋谷の誠実な人柄にひかれていく。そんな中、7年前の事件について調べたことから、藩を揺るがす重大な事実にたどり着く……という展開。秋谷と庄三郎の師弟愛など人と人との間に存在するつながりや愛に心を揺さぶられる。堀北真希さん、原田美枝子さんも出演する。

　ハンガリーの双子の美少年は第2次世界大戦末期、疎開のため人々から“魔女”と呼ばれる粗野でケチな祖母と暮らすことになった双子の苦難を描き、公開中の「悪童日記」（ヤーノシュ・サース監督）に出演している。1986年にフランスで出版され、40カ国以上の国で翻訳され、日本でもベストセラーになったハンガリー出身の亡命作家アゴタ・クリストフさんの小説を初めて実写映画化した。時代の空気に流されて身勝手に振る舞う周りの大人たちとは対照的に、自分の目で見たことや体験したことだけを信じて力強く生きていく双子の姿から勇気をもらえる。

　◇山Pのラブストーリー　ツンデレっぷりに胸キュン

　山下さんは、美しい“ツンデレ”英語教師・櫻井ハルカ役で、公開中の「近キョリ恋愛」（熊澤尚人監督、11日公開）で主演している。累計200万部を超える、みきもと凜さんの人気少女マンガ（講談社）が原作で、ハルカと超クールな天才女子高生・枢木（くるるぎ）ゆに（小松菜奈さん）の恋愛を描く。山下さんが本格的なラブストーリーに挑戦するのは映画では同作が初といい、山下さん演じるハルカのツンデレっぷりが見逃せない。山本さん、新井さん、水川あさみさんらも出演する。

　◇韓国の若手イケメン3人がスパイに！

　韓国の若手イケメン俳優が共演するするのは「シークレット・ミッション」（チャン・チョルス監督、11日に公開）。北朝鮮のスパイのリュファン（キム・スヒョンさん）が韓国の貧民街に潜入し、おバカな若者を演じるよう命令され、2年後、同志のヘラン（パク・ギウンさん）とヘジン（イ・ヒョヌさん）が派遣されてくる。作戦の実行命令を待ちながらも徐々に街になじんでいく3人だったが、ある日予想外の命令が下される……というストーリー。おバカな若者やミュージシャン、普通の高校生に扮（ふん）したイケメン3人の演技に注目だ。