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スマッシュヒットした映画「しあわせのパン」(2011年)の三島有紀子監督と主演の大泉洋さんが再びタッグを組んだ上映中の映画「ぶどうのなみだ」のフードコーディネートを担当した石森いづみさんがこのほど、そごう横浜店(横浜市西区)で開催された同作の上映会に登場した。石森さんは、「しあわせのパン」の撮影中に見つけた月浦ワインをきっかけに「第2弾はワインをテーマにしようということになりました」と、「ぶどうのなみだ」を製作することなった経緯を明かしたほか、劇中に登場する料理について語った。
映画は、北海道・空知を舞台に、ブドウを育てワインをつくる兄・アオ(大泉さん)と、小麦を育てる弟・ロク(染谷将太さん)の穏やかな日常を描く。シンガー・ソングライターの安藤裕子さんが“黒いダイヤ”と呼ばれるブドウ、ピノ・ノワールの醸造に苦戦するアオたちの前に現れる、キャンピングカーに乗った謎の女性・エリカを演じる。
石森さんは、デザインの基礎を学んだ後、パリでファッション特派員のアシスタントを経験。帰国後、フリー編集者を経て「きょうの料理」(NHK)のフードスタイリストになり、伊丹十三監督の「タンポポ」(1985年)に参加した。
石森さんは「ぶどうのなみだ」の料理について「ワインに合う料理ということでしたが、難しかったですね。料理をするのがキャンピングカーで旅をしているエリカ(安藤さん)なので、ボヘミアンチックな料理を考えました。東欧っぽいというか、肉は焼くだけ、野菜もシンプルに調理をするだけでおいしくて力強い料理になっています」と説明した。
さらに料理をおいしく見せる秘訣(ひけつ)を「『油でジューっと揚げる』『甘いものをとろーっと見せる』というシーンが分かりやすいです」と説明しながら「この映画(ぶどうのなみだ)ではそちらの方向性を押さえています。みんなで分け合って食べる料理、喜んでもらえる料理はどんなものか考えて献立を考えました」と話した。
「しあわせのパン」については「映画に登場するパンは北海道の小麦で作られているのですが、次の日のスケジュールが出たらそれに合わせて毎日パン生地をこねるという感じでした。あと劇中に石の窯で焼いたトマトが出てきてとても印象的なシーンになっています」と振り返っていた。