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女優の中谷美紀さんが11日、東京都内で行われた主演映画「繕い裁つ人」(2015年1月31日公開、三島有紀子監督)の完成披露試写会の舞台あいさつに登場。仕立屋を舞台にした同作の内容にちなんで、友人に特注で作ってもらったというグレーと黒の「今日のための特別な一着」で現れた中谷さんが、友人への感謝の気持ちや同作に出合えたことに感極まって思わず感涙する場面もあった。
映画は祖母から洋裁店を受け継いだ2代目店主・南市江が仕立てる“人生を変える一着”と、彼女を取り巻く人々の心の変化を描いた物語。市江を演じる中谷さんは、撮影で苦労したことを聞かれると「自分では一切ミシンはおろか、裁縫もしたことがなかったので、すごく練習しました。ボタンを付けたり、真っすぐに縫ったりいろいろと……。撮影の合間は縫うのが楽しくて自分でもミシンを購入したのですが、撮影が終わった今では一切触っていません。またやり直さなければですね」と笑いながらコメント。
また、市江を演じることについて中谷さんは「三浦(貴大)さん演じる藤井に“頑固じじい”などと揶揄(やゆ)されるのですが、祖母が築いた洋裁店を受け継ぎ、ひたすらに仕事に向き合う市江ですので、愚直なまでに真っすぐに演じることを一番に考えて臨みました」と役にかけた思いを語った。
この日のイベントには中谷さん、三浦さん、片桐はいりさん、黒木華さん、杉咲花さん、中尾ミエさん、伊武雅刀さん、三島監督が出席。唯一和服で登場した伊武さんは「映画には洋服がたくさん出てくるので、あえて和服を着ました」と語り笑いを誘った。