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新たな年を迎え、今年のファッションの流行が気になるところ。ファッション雑誌販売部数ナンバーワンの「sweet(スウィート)」と40歳前後のファッション好きな女性をターゲットにした「オトナミューズ」(ともに宝島社)の渡辺佳代子編集長は、2015年は「目新しいものを探し始める時期」と推測し、「“おしゃれ健康サンダル”とガウチョパンツ、70年代テイスト」に注目しているという。そのポイントや着こなしについて聞いた。
◇おしゃれ健康サンダル×厚手ソックスはどんなテイストにも◎
渡辺編集長が「ファッションテイストを問わず、幅広く流行する」と予想するのが「おしゃれ健康サンダル」。ヒールのないサンダルで、シューズブランド「ビルケンシュトック」の定番デザインのサンダルや、スポーツブランドのゴム底やプラスチック底のサンダルなどを指し、「甲の部分にストラップがついているタイプに、厚手ソックスを合わせて履く」のがおすすめという。
おしゃれ健康サンダル×厚手ソックスに、ミニスカートやショートパンツを合わせるのは「シルエットがよくない」のでNG。そこで合わせたいのが、すそが広がったひざ下丈のワイドパンツ「ガウチョパンツ」だ。
◇簡単コーデのガウチョパンツで「今年気分」
ガウチョパンツは、14年の秋ごろからトレンドアイテムの一つに挙げられていたが、15年は白、黒、紺、ベージュなどの定番カラーのほか、柄物やパステルピンク、パステルブルーなど「かなりのバリエーションが登場する」という。渡辺編集長は「脚を閉じれば流行のひざ下丈スカートに見えるふくらはぎの真ん中ぐらいの丈か、足首が必ず出るぐらいの丈のものを選んで、おしゃれ健康サンダルと厚手ソックスと合わせるのがおすすめ」と提案している。
トップスを選ばずコーディネートが簡単な点も魅力の一つで「ロング丈のトップスを合わせてもいいし、トップスをパンツにインしてもいい。ショート丈トップスと合わせてもいい。スカートのようにはける」といい、「持っているアイテムに合わせてはくだけで今年気分になれる」と太鼓判を押した。
◇フリンジバッグやチュニックでお手軽70年代
パリコレなどのトレンドの一つで「ブランドが発信する流行」が、フレアシルエットのデニム、チュニック、ヒッピースタイルなどに代表される「70年代テイスト」。
渡辺編集長は、簡単に70年代を取り入れて今年風にするには「フリンジ付きのバッグや柄のチュニックを今着ているものにプラスすればいい」と挙げ、「シンプルなデニムスタイルにスエードのフリンジ付きポシェットやバッグを合わせ、靴はヌードカラーやブラウンの厚底サンダル」というスタイルや、「デニムとビーチサンダルに柄のチュニック、くどくならないようにかごバッグ」というコーディネートを提案している。「シルバーのバングルを重ねづけする」のも今年らしいという。
◇トップスはミリタリーテイスト 小物はイエロー&ブルーで
トップスはミリタリージャケットのほか、小さいポケットがついてミリタリーテイストになったTシャツやニットに注目。色は「白、イエロー、ブルー」が注目色で、特にイエローのアイテムは、ニットやバッグなどさまざまなアイテムが登場し、両誌の「編集部スタッフの所持率が増えている」という。はっきりしたイエローから薄いイエローまで、気に入った色を小物で取り入れるのがよさそうだ。
渡辺編集長は、2014年のファッションを「春は肩やウエストを出す“肌見せ”など女っぽい服に注目が集まったが、秋冬はストリート系雑誌も、コンサバ雑誌もシンプルを押し出していた」と振り返り、2015年は「目新しいものを探し始める時期。持っていなかったアイテムが欲しくなると思う」と考えている。
「おしゃれ健康サンダル」やガウチョパンツで、新しいコーディネートを楽しんでみてはいかが?
<プロフィル>
渡辺佳代子(わたなべ・かよこ)。1971年生まれ、千葉県出身。97年に宝島社入社。「CUTiE」編集部をへて、99年に「sweet」編集長に就任。2013年8月、同社第4編集部部長兼「sweet」編集長に就任した。14年3月に創刊した「オトナミューズ」の編集長に就任し、現在、「sweet」編集長と兼任している。
*「sweet」……1999年3月創刊した月刊ファッション雑誌で、「28歳、一生“女の子”宣言」がコンセプト。日本ABC協会の雑誌販売部数(2014年上半期)でファッション雑誌1位を獲得している。毎月12日発売。
*「オトナミューズ」……「37歳、輝く季節が始まる!」をコンセプトに、おしゃれを楽しみたい40歳前後の女性向け月刊ファッション雑誌で2014年3月に創刊された。毎月28日発売。