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彼女がキレイな理由:坂井真紀さん 出産後の変化語る「底知れぬ力が湧いてくる」

 女優の坂井真紀さんが出演した台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」(マー・ジーシアン監督)が24日に公開される。実話を基に、永瀬正敏さん主演で日本統治時代の台湾から甲子園に出場し決勝まで勝ち進んだ伝説のチームを描いた同作の中で、坂井さんは永瀬さん演じる鬼監督・近藤の妻を演じている。1児の母でもある坂井さんに、映画のエピソードや、出産して変化したことなどを聞いた。

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 意外にも海外の映画に出演するのは初めてという坂井さんだが「映画を作る作業は世界共通だなと思いました。いい作品を作ることに皆が向かっている姿は変わらないということに感動しました」と撮影を振り返る。永瀬さんとの共演は1996年に公開され、坂井さんの映画デビュー作となった「ユーリ」(坂元裕二監督)以来、19年ぶり。「(『ユーリ』は)右も左も分からないままで終わった作品で、永瀬さんとまたいつかどこかでご一緒したいと思っていたので、今回ご一緒できると聞いてとてもうれしかったです」と声を弾ませる。

 永瀬さんが演じた近藤はスパルタ式訓練で鬼監督と呼ばれながらも「甲子園出場」を目標に掲げ、台湾人、台湾の原住民、日本人の選手たちを分け隔てなく特訓し、やがてチームを甲子園に導いていく人物。生活費を切り詰めてまで選手の面倒を見る近藤を、あきらめ顔をしながらも支える妻を演じた坂井さんは「私が演じたのは(日本統治時代の台湾という)時代背景の中で、古きよき日本女性でありながらも芯が強い女性。私自身も好きな女性像でした」と話した。

 坂井さん自身も3歳の娘を持つ1児の母だが、出産をへて「もともと強いけれど、より強くなった気がします」と話す。「子供がいないときは、『よいしょ』って自分が踏ん張らないといけない、踏ん張れる強さがあった。子どもができてからは底知れぬ力が踏ん張らずとも湧いてくる。一つの命を授かって育てることには、そんな強さがないといけないから、神様がくれたのかなと思いますね」と母の顔で語る。

 子育ても仕事もしなやかにこなしている印象の坂井さんに「やることが多すぎて『わーっ』となることはないですか」と聞くと、「なりますよ、ぐわーっとなって落ち込みますし……」とあっけらかんと話す。「年を重ねてくると自分の性格も分かってくる。自分と44年間付き合っているので、『私ってやっぱりこういうところは直らない……』とかたくさんある。でもそれを思うことが大切だと思うし、何も思わないことの方が怖い。『ぐわーっ』というときは、『おいおい』って(自分を)慰めたり、今日の自分はだめだったなとか思ったり、逆に褒めてあげたり……目をそらさずに自分と向き合っていくしかないんですよね」と笑顔で語った。次回は、休みの日の過ごし方について聞く。

 <プロフィル>

 さかい・まき。1970年5月17日生まれ。東京都出身。ドラマ「90日間トテナム・パブ」(1992年)で女優デビューを果たし、数多くのドラマに出演。96年に公開された映画「ユーリ」で映画に初主演し、以降、多数の映画、ドラマ、舞台に出演。2008年の映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」で第18回日本映画批評家大賞助演女優賞、第23回高崎映画祭特別賞を受賞。主な出演作に映画は「ノン子36歳(家事手伝い)」(08年)、「スープ・オペラ」(10年)、「中学生円山」(13年)などがある。14年10月期の連続ドラマ「ごめんね青春!」(TBS系)に出演、15年1月期には「怪奇恋愛作戦」(テレビ東京系)に出演している。09年に写真家の鈴木心さんと結婚、11年8月に第1子女児を出産している。

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