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フランス・カンヌで開催中の「第68回カンヌ国際映画祭」に参加している女優の綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさんが14日(現地時間)、コンペティション部門に出品された「海街diary」(是枝裕和監督)の正式上映時に会場に登場した。上映後にスタンディングオベーションが起きると、広瀬さんは「ここに入れて幸せだなと思いました」と感激した様子を見せ、「大人になって、またこの舞台に立てるような女優さんになりたいなと思いました」と語った。
正式上映前のレッドカーペットイベントでは、4人並んで手をつないで歩くなど仲の良さを見せていた。「イブ・サンローラン」の藍色のロングドレスを着てレッドカーペットを歩いた夏帆さんは「胸を張っていいと思える作品なので、こんなふうにみんなとここで歩けることがすごくうれしいです」と喜びを表現した。綾瀬さんは「クリスチャン・ディオール」の白のドレスで現れ、撮影前の秘話として「4人で実際に撮影で借りているお宅を掃除したり、食事を作ったり、草むしりをしたりしました」とのエピソードを明かした。長澤さんは「ステラ・マッカートニー」のロングドレス、広瀬さんは水色と白のシフォンドレスに身を包んで登場した。
上映後の会見で、綾瀬さんは「(カンヌに)また来てみたいなと思いました」と話し、夏帆さんも「なかなか日本にいると世界を知る機会がないので、貴重な経験でした。また絶対カンヌに来られるように頑張りたいと改めて思いました」と前向きに語った。是枝監督は「今回はこの4人にこの映画祭を体験してもらいたいというのが強くあって、それが実現できたことをうれしく思っていますし、非常に温かい笑いと拍手をいただけたすてきな上映だったと思います。ホッとしています」と感想を語った。
映画は、2013年にマンガ大賞を受賞した吉田秋生(あきみ)さんのマンガが原作。綾瀬さん、長澤さん、夏帆さん演じる香田家の3姉妹(幸、佳乃、千佳)が、父の死をきっかけに広瀬さん演じる異母妹の浅野すずと出会い、鎌倉で共に暮らす姿が描かれている。6月13日公開。