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フリーアナウンサーの黒塚まやさん
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黒塚まやのステキ美人道:第9回 防災を考える

 フリーアナウンサーの黒塚まやさんが、これまでに出会ったステキな人やモノから美しさへの道を考える「黒塚まやのステキ美人道」。今回は防災について語ります。

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 ここ数日、暑い日が続いていますが、今年は梅雨らしい梅雨といっていいのか、7月上旬は雨の多い日々でした。また、ここ数年顕著になってきている、局地的に雨雲が発生するという現象も続いていて、水害、災害への備えも意識しておきたいところです。

 ところで皆さんは「防災士」という資格をご存じでしょうか。よく消防士と間違えられることがありますが……。防災士とは、日ごろから防災について十分な意識と一定の知識・技能を持ち、防災リーダーとして総合的な防災力向上の中心となって活動することが期待されるという民間の資格です。ですから資格取得者は市町村の職員や会社員、主婦などさまざまな方がいます。

 私がこの防災士の資格を取得しようと決めたのは、去年8月の広島豪雨災害を見て。テレビ画面を通してですが、日常生活の中に突然襲ってきた土砂災害の猛威に衝撃を受けました。安全だと思っていた場所が家ごと一瞬にして奪われてしまうという現実。震災の時もそうでしたが、もし自分が住んでいるところだったら何ができたのか、そして報道番組に携わる者として何かできることはなかったのだろうかと考えてのことです。

 実際に講義を受けて、地震と向き合っていかなければならない日本の地形や歴史を改めて学んだり、仮のハザードマップを作成することで自分が住んでいる地域の特徴を知る重要性について考えたりと、どれもいつ自分自身が直面するか分からないことばかりでした。年々、防災意識が高まっていて防災士が増えているのも納得です。

 もちろん防災士にこだわらなくても、自分のことは自分で守るという「自助」の部分でできることはいろいろあると思います。

 例えば、倒壊した建物に閉じ込められた時、音が届くように小さなホイッスルをカバンに入れておく、普段はハイヒールを履いていても歩きやすい平らな靴を職場などに置いておくなど。また、非常食も大切ですが、人は1日3リットルの水が必要とされています。最低3日分の水、計9リットル×家族分も備えておくのが理想です。

 どうしても平穏な日々が続くと忘れがちになりますが、このところ地震も頻繁に起きていますし、身の回りの事を改めて見直しておくのもいいかもしれません。

 <プロフィル>

 くろつか・まや。1980年9月14日生まれ。神奈川県出身。法政大学社会学部卒業。これまでテレビ山梨アナウンサー、TBSニュースバードキャスター、TBS「はなまるマーケット」などを担当。現在はJ-WAVEニュースアナウンサーを務めているほか、BS11の報道番組「報道ライブ21 INsideOUT」(月~木曜午後9時~同54分)で元フジテレビアナウンサーの露木茂さんとキャスターとして出演している。山梨県の魅力をPRする「やまなし大使」も務めている。

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