劇場版アニメ「ミニオンズ」のワンシーン (C)2015Universal Studios.
大ヒットアニメーション「怪盗グルー」シリーズの人気キャラクター「ミニオン」を主人公にした3Dアニメーション「ミニオンズ」(ピエール・コフィン監督、カイル・バルダ監督)が31日から公開される。黄色い謎の生物ミニオンの代表3人が、ミニオン滅亡の危機を救うため、最強最悪なボスを探し出す大冒険をコミカルに描き出す。
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ミニオンたちは、人類が誕生するはるか前から存在し、T・レックスにも仕えてきた過去を持つが、いつも失敗ばかりで長続きしなかった。ボスを失ったミニオンたちは、氷の洞窟にたどり着き、やがて生きる目的を失って滅亡の危機に瀕していく。仲間のために立ち上がったケビンは、最強最悪のボスを探しに行こうと提案。スチュアートとボブとともにニューヨークにたどり着く。時は1968年。米オーランドで開かれていた「大悪党大会」を訪れた3人は、史上初の女性の大悪党スカーレット・オーバーキル(声:サンドラ・ブロックさん/天海祐希さん)に出会う。ともに英国に向かうことになり、スカーレットの手先として働き始めたのだが……という展開。
バナナをモチーフにしたというシンプルな形の黄色い生き物ミニオン。いつでも一生懸命な姿が愛くるしい。本作は、怪盗グルーに出会う42年前の物語。はるか昔のボスには、ナポレオンもいたらしいことなどが駆け足でつづられたあと、新たなボス探しの大冒険が展開する。3人のミニオンの可愛らしいことといったらない。仲間思いのリーダー・ケビン、ギターが大好きなスチュアート、心優しいチビのボブ。60年代後半のニューヨークに降り立った3人が出会ったのは、女性の大悪党、欲深きスカーレット。舞台をモッズ全盛期のロンドンへと移し、英国女王の王冠を盗む作戦に出る。しかし、ボブの偶然の行動により、思わぬ事態へと発展。追われる身となった3人のピンチが、スピーディーに描かれ息つく暇もなく楽しめる。ミニオンのおしゃべりと、パントマイムのような表情と動きに心をつかまれる。ぬいぐるみを手放さないチビのボブは特に可愛らしい。ビートルズ、ザ・フーなど60年代当時を感じさせる名曲が映画を彩る。日本語版は天海さん、お笑いコンビ「バナナマン」、人気声優の宮野真守さんらが声を、真田広之さんがナレーションを担当している。TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京都港区)ほかで31日から公開。(キョーコ/フリーライター)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。「テッド2」が、もう今から楽しみ!
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