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深津絵里:初カンヌの思い出は居眠り レッドカーペット待ちで“ウトウト”

 女優の深津絵里さんが10日、東京都内で行われた俳優の浅野忠信さんとダブル主演を務める映画「岸辺の旅」(黒沢清監督、10月1日公開)の試写会イベントに登場。今年5月、仏カンヌで開かれた「第68回カンヌ国際映画祭」で“初カンヌ”を体験した深津さんは、一番の思い出に「レッドカーペット待ちの車の中での居眠り」を挙げ、「時差ぼけでちょうど眠い時間だったので、リラックスしてウトウトしてしまったのは、自分でも意外でした」と照れ笑いを浮かべた。

 そんな深津さんの話を受け、同じくカンヌに出席していた黒沢監督は「僕は緊張してちゃんと待っていましたよ」とニヤリ。また黒沢監督は「深津さんはエレガントな衣装で高いハイヒールを履いていたんですけど、取材が立て込んだ時の移動では、深津さんが“パッ”ってハイヒールを脱いで、走っていたのは衝撃的でしたね」と深津さんの行動的な一面も暴露してみせた。

 またこの日は、カンヌで日本人として初めて受賞した「ある視点部門」監督賞の賞状もお披露目され、黒沢監督は「これは作品全体にいただいた賞。こんな紙切れ一枚ですが『岸辺の旅』という映画とともにあり続けるものなんだなって思った」ともコメント。深津さんは「いや、かっこいいですよね。監督の名前が“ドン”と書いてあって。ジーンとしますね」と賞状をうれしそうに眺めていた。

 映画は、湯本香樹実さんが2010年に発表した小説が原作。夫の優介(浅野さん)が失踪してから3年、妻の瑞希(深津さん)は喪失感を経て、ようやく仕事を再開し、日々を暮らしていた。そんなある日、優介が突然帰宅。瑞希は「俺、死んだよ」と告げる優介に誘われるまま、“夫が過ごした最後の時間”を巡る旅に出る……というストーリー。 

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