映画「ヒロイン失格」のメインビジュアル (C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社
女優の桐谷美玲さんが主演する映画「ヒロイン失格」(英勉監督)が19日に公開される。少女マンガ誌「別冊マーガレット」(集英社)で連載されていた幸田もも子さんのマンガが原作で、幼なじみで大好きな男子にふさわしいのは自分と考える主人公が、幼なじみを地味な女子に取られ、自身は学校一のモテ男からアプローチを受けて、心揺れる姿がコミカルに描かれる。原作の大ファンだという桐谷さんが主人公の女子高生・松崎はとりを演じ、幼なじみの寺坂利太を山崎賢人さん、学校一のモテ男・弘光廣祐を坂口健太郎さんが演じている。歌手の西野カナさんが歌う主題歌「トリセツ」が、揺れる主人公の乙女心を絶妙に表現している。
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同じ高校に通う幼なじみの寺坂利太(山崎さん)が好きで、自分こそがは利太のヒロインだと信じ込む松崎はとり(桐谷さん)だったが、とあることをきっかけに、利太は真面目で地味な女子・安達未帆(我妻三輪子さん)と付き合い始めてしまう。ショックを受けたはとりだったが、利太を取り戻す作戦を開始。そんな中、学校で女子から一番人気の弘光廣祐(坂口さん)が声を掛けてきて……というストーリー。
2人のイケメンの間で揺れるヒロインという、ラブストーリーの王道を行く設定だが、数々の変顔や衝撃の丸刈り頭まで、桐谷さんの突き抜けたコメディエンヌぶりが笑いを巻き起こしている。主人公・はとり目線の偏った人物紹介をはじめ、竹内力さん、柳沢慎吾さん、中尾彬さん、六角精児さんらが登場するマンガ的な演出が抜群に利いている。タイプの違う2人のイケメンが登場するが、考えていることや行動の仕方が10代特有の生々しさを感じさせ、思いのほか、感情移入しやすい。男性なら、利太か廣祐のどちらかの立場で見るのも面白いかもしれない。前半の個性的な展開と比べると、後半に向かうにつれて恋の切なさや胸キュン場面が中心になり、王道ラブストーリーとしての要素も十分。恋愛ものはちょっと……と思っている人でも、こっ恥ずかしさを感じずに楽しめる。19日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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